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なぜソフトバンクのCMが桃太郎を倒してはいけないのか

2015年06月15日 14時24分 JST | 更新 2016年06月14日 18時12分 JST

人気CMシリーズの、ソフトバンクの白戸家。

その白戸家「岡山」篇を見て驚いた。

鬼が桃太郎の桃を叩き割っとるやん!

これはひどい。

何がひどいって、桃太郎のテレビCMといえば、SoftbankのライバルのauのCMだ。

ソフトバンクの白戸家シリーズのCMは、これまで企業別CM好感度7連覇だ。

そして最近、auにその座を明け渡したのだ。

企業別CM好感度、KDDIが初の首位 「三太郎」シリーズ大ヒットで

そのソフトバンクがauへの逆襲。

この広告は誰がどう見ても、そう見えるだろう。

ライバル会社のメイン広告キャラクターの桃太郎。

その桃太郎の桃を、鬼が叩き割ろうとするCM。

Softbank VS auという意味では話題になるかもしれないが、なんだか生理的に好きになれないCMだ。

なぜだろうか?

これまでのソフトバンクのCMは、好感が持てたが、これは気持ち悪い。

7連覇もしたCM王者が、その座を明け渡した新チャンピオンに、新たに戦いを挑む。

それ自体はいいのだが、その戦い方がいやらしい。

例えば、ご当地キャラでふなっしーが一番人気だったとしよう。

そのふなっしーが、直近の人気ランキングで、茨城県非公認納豆キャラのねばーる君に人気ランキングで負けたとしよう。

その直後に、ふなっしーが納豆を踏みつけるをパフォーマンスをやったら、どう感じるだろうか?

それは「ご当地アピール」という、彼らの本当の戦いではない、違う戦いだ。

今後のauのCMで、桃太郎が自分の家来の白い犬を蹴り飛ばすCMができたら、それは面白いのだろうか?

CMは人を動かし、何かを変えるコミュニケーションだ。

そのCMの素晴らしさを競う手段は、クリエイティブの内容で勝負されるべきだ。

日本のCMで7連覇もするCMは、日本トップクリエイターにより作られる、日本トップの広告作品だ。

トップクリエイターの戦いは、「人を動かし、何かを変えるコミュニケーション」としてのCMの、クリエイティブや面白さを競うものであって欲しい。

これまでauは広告好感度という分野で、7回連続ソフトバンクに負け続けてきたのだ。

それが今回の桃太郎シリーズの新企画でやっと、ソフトバンクのCMシリーズに打ち勝てた。

この結果を受けて、これまでの王者ソフトバンクには、桃太郎シリーズ以上に面白いCMを期待したい。

アリヴェデルチッ!

(2015年6月14日「yubu23.com」より転載)