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『ギフトエコノミー』はポスト資本主義!? 消費者から貢献者へ

2016年01月19日 00時41分 JST | 更新 2017年01月17日 19時12分 JST

先日、日本に一時帰国していたときに友人から「ギフトエコノミー」という言葉を

初めて聞きました。

ギフトエコノミーとは、「等価交換を主とする今の経済」ではなく、

「見返りを求めず、与えることを優先する経済」のことです。

"Give & Take" よりも "Give & Give"。

ギフトエコノミーの実践例として、有名なものにカルマキッチン(レストラン)が

あります。

いろんなメニューが取り揃えてありますが、値段は一切書かれていません

食後、テーブルには伝票の代わりに「封筒」が置かれます。

その中のカードには、以下のことが書かれています。

 ・この食事は前の人からのギフトなので、代金は0円

 ・この循環を続けたいと思えば、封筒に無記名で寄付を残すことができる

 ・封筒は閉店後に開封されるので、誰がいくら払ったか、もしくは払わなかったかは分からない

代金を支払う必要はないにも関わらず、支払わない人はほとんどいないそうです。

何かを受け取ったら、何かを返さないと居心地が悪くなるからというのもあるでしょう。

また、与えることで「幸せ」や「豊かさ」を感じられるからというのもありそうですね。

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ランチを持ち寄って与え合うフィジーの女子高生

交換ではなく「循環」

見返りではなく「贈り物(ギフト)」

そういう考え方をGiftivism(ギフティビズム)というようです。

映画「ペイフォワード」の世界を現実にした感じですね。

私が住むフィジーはまさにGiftivismに満ちています。

フィジー語にはケレケレ(kerekere)という言葉があり、英訳すると、

giving without expectation(見返りを期待せずに与えること)です。

フィジーで公園を散歩していると、ランチしているフィジー人たちから

「こっちおいで。一緒に食べよう」とよく声をかけられます。

ケレケレです。

また、普段の生活の中で私物(衣類や文房具、携帯、デジカメなど)を

無断で持っていかれてしまうことがよくあります。

与えることが当たり前の社会では、「私有」の感覚が小さく、

「共有」の感覚が大きいからです。

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私のTシャツを無断で悪気なく着用するホストファミリー

「私のモノはみんなのモノ。あなたのモノもみんなのモノ」

やさしいジャイアンの発想です。

ポスト資本主義ともいわれる「ギフトエコノミー」

「足りないもの」ではなく「持っているもの」にフォーカスし、

それぞれが与え合う社会は、慣れてくれば非常に居心地がいいものです。

フィジー人の幸福度が世界一であるのも、フィジー人たちがGiftivist(ギフティビスト)

だからなのでしょう。

ギフトエコノミーが広まっていくためには、みなが「消費者」から「貢献者」へ

意識を変える必要があります。

2016年、「目の前にいる人に自分が与えられるものは何か?」を意識しつつ、

Giftivismを実践してみようと思います。

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