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サンタクロースはいないと言った先生の話

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クリスマスにプレゼントを持って来るサンタクロース。子どもたちはプレゼントを楽しみにしていますが、サンタクロースを怖がる子もいませんか。私の下の子も、サンタクロースが怖かったことがあり、テレビのアニメでサンタクロースが出てくるだけで部屋から逃げ出し、幼稚園にサンタクロースが来た時は泣いていました。そんな思い出を元学校の先生と話していた時、こんな面白いエピソードを聞きました。

サンタクロースが怖い子


サンタクロースが怖いという4歳の子のお母さんに相談されたことがあるそうです。その先生は、
「サンタクロースは本物ではない。あれは普通の人がサンタクロースの役をやっているだけで、本当のサンタクロースはいないと子どもに言ってごらんなさい」
とその母親にアドバイスしたそうです。まだ小さな子どもにそんなことを言う勇気はなく、そのお母さんは子どもに言えませんでした。

学校のクリスマス会でサンタクロースがやってくる時、先生は自らその子に、サンタクロースは偽物でサンタクロースはいない、と言ったそうです。するとその子は安心したのか、泣くこともなくサンタクロースからプレゼントを受け取りました。そして、お母さんに言ったそうです。
「サンタクロースからプレゼントをもらったよ!」

サンタクロースを信じていない子


5, 6歳くらいになってくると、サンタクロースの存在が危うくなってきます。本当はサンタクロースなんかいない、大人がプレゼントを用意しているんだと言い出す子が出てきますが、一方では、まだ信じている子もいます。親としてはちょっと寂しくなりますが、その先生はこんなことをしたそうです。

サンタクロースはいないという子だけにひそひそ話で
「あなたの言うようにサンタクロースは本当にはいないわ。先生も知っているわよ。でもそれはあなたと先生だけの秘密にしましょう。まだ誰にも言わないで。」
と言ったそうです。子どもは秘密という言葉にワクワクしたようで、喜んで先生と約束しました。
 
サンタクロースが学校のイベントにやってきました。子どもたちにプレゼントを渡して帰っていった後、その秘密の約束をした子は、
「サンタクロースが学校に来たね!やっぱりサンタクロースはいるよ」
とうれしそうに先生に言ったそうです。

サンタクロースが育む想像力


「進んでいる」教師だったと自称するこの先生のスタイルにとても魅力を感じました。サンタクロースは、子どもの想像力や創造性を育む一つの機会と捉えていたそうです。他者の気持ちを考えたり、先のことを予想したり、新しいアイディアを生み出したり、想像力が大切なことはわかっているつもりでしたが、それを育てるのは難しくなったと私は思っていました。しかし、子どもの想像力は私が思っていた以上に豊かなものでした。

サンタクロースはいないけれど、いるのです。

野口由美子 (ブログ Parenting Tips)

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