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音楽療法とはどんなもの?

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皆様、こんにちは。米国認定音楽療法士の佐藤由美子です。私は10年ほど米国のホスピスで音楽療法士を実践し、昨年日本に帰国しました。

音楽療法士のような聞き慣れない仕事をしていると「音楽療法って何ですか?」と常に質問されます。これは、音楽療法が盛んな米国でもそうです。特に私の専門であるホスピス緩和ケア音楽療法はわりと新しい分野ですので、「一体何をするのですか?」と疑問に思われる方が多いのです。今日は、音楽療法に関して皆様からよくあるご質問にお答えします。

音楽療法とは何ですか?
音楽療法とは、対象者(クライアント)の身体的、感情的、認知的、精神的、社会的なニーズに対応するために、音楽を意図的に使用する療法です。音楽療法は確立された専門職で、トレーニングを積み、資格をもった音楽療法士によって行われます。

音楽療法士になるには?
米国認定音楽療法士(MT- BC)になるには、承認された大学の音楽療法のカリキュラムを終了し、6ヶ月のインターンシップを実行する必要があります。その後、試験を受験する資格が与えられます。音楽療法の資格は、国によって異なります。日本音楽療法学会認定音楽療法士になる方法は、こちらをご覧下さい。

音楽療法士になるには、楽器を弾けないといけませんか?
米国認定音楽療法士になるには、ピアノとギターが弾けないといけません。歌が歌えることも条件の1つです。多くの音楽療法士は、クライアントのニーズ応じて、ピアノやギター以外の楽器も使います。

音楽療法士はどこで働くのですか?
音楽療法士は様々な場所で仕事をします。 例としては、精神病院、リハビリ施設、医療病院、外来診療、デイケア治療センター、発達障害者にサービスを提供する機関、薬物やアルコール依存症治療のプログラム、刑務所、高齢者センター、老人ホーム、ホスピス、学校などです。

音楽療法の歴史とは何ですか?
米国で音楽療法が発展したのは、第一次世界大戦と第二次世界大戦中です。その当時、戦争によって身体的および感情的なトラウマに苦しんでいた軍人のため、音楽家が軍人病院に行って音楽を弾きました。医療の現場で働いていた人々や音楽家は、音楽の力に気づいたと同時に、音楽療法を行うにはトレーニングが必要だと実感しました。それが、大学での音楽療法学科設立のきっかけとなったのです。

誰が音楽療法の対象となりますか?
音楽療法は、どんな人にも役立ちます。たとえ健康な大人でも、音楽療法の恩恵を受けることができます。音楽療法士は、出生前から終末期を含めた、人生すべての段階で人々をサポートします。

音楽療法のセッションというのは、どういったものですか?
音楽療法のセッションの内容は、クライアントによって違ってきます。例えば、自閉症児との音楽療法と、ホスピスの患者さんとの音楽療法では、全く違った内容になります。ただし、目指す原理は同じです。音楽療法士は、クライアントのニーズに基づいて、意図的に音楽を使用します。

音楽療法は、ホスピスや緩和ケアにおいてどのように使用されていますか?
ホスピス緩和ケアで働く音楽療法士は、音楽を使って患者さんの不安やストレスの軽減、痛みの緩和、ライフレビュー(回想法)、そして精神的なサポートをします。また、患者さんとご家族の方々が有意義な時間を過ごすお手伝いもします。

ホスピスや緩和ケアにおいて、具体的にどのように音楽療法が利用されるのか興味があるかたは、佐藤由美子 音楽療法 ホームページをご覧下さい。患者さんとのエピソードを通じて、皆様に音楽療法の素晴らしさを伝えることができればと思っております。

(「音楽療法 Q&A」より転載)

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