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アスリートの貧血克服によるパフォーマンス向上について

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皆さんは、自分の血液の状態をご存知でしょうか?
血液の状態?そんな事は考えたこともないという方が大半なのではないでしょうか?
そんな私もある経験をするまでは、全く考えたこともありませんでしたが…。

初めまして、私は元陸上短距離走の選手をしておりました。現在は一般財団法人日本生涯スポーツ健康協会に所属しながら、子ども向けのかけっこ教室や他競技・一般の方向けに短距離走の指導をさせていただいています。

「ヘモグロビン」


女性の方であればほとんどが耳にした事があるかと思います。
では、あなたのヘモグロビンの数値はいくつでしょうか?そもそも平常値ってどれくらいなのか。世界保健機関(WHO)はヘモグロビン濃度が成人男性で13.0未満。
成人女性、6歳〜14歳の小児で12.0未満。妊婦・6ヶ月〜6歳の幼児で11.0未満を貧血と定義しています。

そんな貧血ですが日本人女性の22.3%が貧血であり、そのうち25.2%は重度の貧血であるといったデータもあります。
女性の問題。そう思った男性に是非、私の経験した貧血の話を聞いていただきたいと思います。

「5.5」


今から約20年前。私が高校2年生の時の話になります。
当然、陸上部に所属し日々、部活動に励んでいました。

入学当初から練習が強い方ではなく1年次の合宿では他の部員の半分もトレーニングができませんでした。そんなスタートでしたから練習ができなくて当たり前。そんな風に自分も周りも思っていました。

そんな中でも順調に記録は伸び、100m走において高校1年次11秒17のベスト記録が高校2年の春では10秒79。インターハイにも出場し準決勝まで駒を進める事ができました。

千葉県大会3日目(最終日)

前日の100m・400mリレーで南関東大会進出を決め、残りの200mに臨んだ3日目、予選を終えサブトラックに帰ってくると走り終えた疲れが全然取れずに気持ちが悪い、足が棒のように重く動かない、何より立っている事がやっとなほどでありました。

意を決し走れそうもない旨を顧問の先生に伝え、200m走棄権の決断をしました。

帰宅後、かかりつけの病院に行くのですがまず瞼の下を見せてと言われました。
今考えると恐ろしいくらいに真っ白。赤くないのです。
その後、血液検査。後日呼び出され今すぐ大きな総合病院に行くよう伝えられました。

成田市にある日赤病院にて再度検査をし、ヘモグロビンの数値5.5を告げられます。
通常13〜15程度なければならないものなので半分以下です。
すぐに精密検査を告げられ後日、胃カメラを行い大きな異常がない事が判明するも原因不明でこんな数値にはならないと説明を受け入院を勧められました。

これも今では考えられないのかもしれませんが、約3週間後に関東大会が控えているので入院はできないとの話になり、投薬での治療となりました。

「何本でも走れる」


投薬を開始して間も無く練習を再開したのですが、走っても走っても全然疲れない(少しオーバーですが)他の部員と同じ練習量をこなせていました。
この時の数値は15.0です。私の場合は特に異常がなかった事もあり薬の効き目が早かったのだと思います。

「パフォーマンスの向上」


夏のインターハイが終わり秋の新人戦に突入。その頃は投薬も終わり数値も14以上で安定していました。
それまで、10秒79(追い風)だったベスト記録も10秒77(向かい風2m)そして11月の関東大会では10秒66(優勝・当時大会記録)にまで縮まっていました。

「こおり」


これは予兆の話です。みなさんの中に氷をかじる事が好き方はいませんか?私の場合1年次の冬から毎晩、氷をかじっていました。これがまさしく貧血の予兆・症状なのだと後日知りました。

「予防」


まずは、自分の状態を知る事だと思います。
私の場合、あんなに深刻になるまで気づかなかった。正確には知識がなく貧血という事を疑えなかった事に尽きるのだと思います。

具体的な原因がなくとも日々の食生活・運動で5.5という数値になりました。
血液(赤血球)は足の裏の衝撃からも破壊されます。
すなわち、スポーツ(足の裏で地面に接地している)ものに関しては貧血になるリスクを抱えているという事です。

「献血」


具体的に検査をしようとしても、それなりにお金がかかります。
社会人として独立していれば問題ないでしょうが、大学生・高校生ではお金を払ってまでと躊躇してしまう気持ちもわからなくありません。
そこで献血がオススメです。

献血をすると簡単な数値であれば教えてくれますし、何より人助けにもなります。
そして、タダです。おまけにジュースまでもらえます。

問題がなければそれでいいし、軽度の貧血がわかればすぐに薬・サプリメントで回復します。
貧血を放っておいて良い事は1つもありません。
アスリートにおいては成績に直結する問題であると言えます。

これを機に自分の血液の状態を気にしてみるのはいかがでしょうか?