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残業なんてやめたほうがいい

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OVERTIME WORK
Shutterstock / Vladimir Gjorgiev
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あなたは、週に何時間程度働いているだろうか?残業なしで、週8時間ずつ働くと、週休2日の場合で合計40時間だ。

かなり猛烈に働いている人だと、朝7時から夜10時くらいまで働くだろうか。昼食など1時間程度の休みを勘案すると、週休1日の場合で合計90時間も働くことになる。

労働時間についての議論は付きない。つい先日にも、「残業代ゼロを認めるかどうか」について政府で議論が始まったばかりだ
調査によれば、日本の20代は週60時間以上働く人が2割を超えているという。国際的には週49時間以上働く人は「長時間働いている」というから、日本人の長時間労働傾向は言うまでもない。

さて、長時間労働はどのような影響があるのだろうか?統計的には、長時間労働は明らかに健康に悪い。一日10時間以上働く労働者が脳・心疾患を発症する相対リスクは、そうでない人に比べて2~3倍ある。

「オレは自分の体なんて気にしないぜ!」という方もいらっしゃるだろうが、脳や心疾患は致命的な病気となり得るし、万が一病気によって倒れたとしても、会社はあなたの面倒を見てくれるわけではない。(渋々見舞金を払ってくれるかもしれないが)

だが、個人的には20代は多少の長時間労働であっても一生懸命働いたほうが良いと思う。おそらく、仕事を憶えるのが楽しくて、多少長時間労働を行なっても気にならない上、若いので健康を害する可能性も低い。

ただ、それは必ずしも「会社に長時間いる」事を意味しない。

会社からは6時でさっさと帰ったほうが良い。同じ場所で居残って仕事をしても、集中力は下がり、効率は極めて低い。

そんなことよりも、社外の人と話をしたり、色々な勉強会に出席したり、本を読んだり、運動したりと自分の世界を広げることに使うほうがよっぽど楽しいし、役にも立つ。場合によっては、副業を行ったっていいのだ。

ちなみに、副業禁止を就業規則に載せている会社も多いが、法的根拠はなく、「本業に影響が出たり、事業上の秘密を漏らしたり」ということに抵触しなければ可能。最近では日産、富士通、花王など製造業の大手も副業を認めているという

もちろん自分の仕事は完璧にこなさなくては責任を果たしたとはいえない。しかし、ずっと会社に残っていて「社外に交流関係がない人」や「その会社の中でしか役立たないスキルしか身についていない人」は、本当に後で苦労する。

「社外との交流は、定年を迎えてから考えても遅くない」という方もいるかもしれない。
しかし、ピーター・ドラッカーはその著書「明日を支配するもの」の中でこう言っている。

”第二の人生を持つには、一つだけ条件がある。本格的に踏み切るはるか前から助走していなければならない。

労働寿命の伸長が明らかになった30年前、私を含め多くの人達が、益々多くの定年退職者が、非営利組織でボランティアとして働くようになると予測した。だが、そうはならなかった。

40歳、あるいはそれ以前にボランティアの経験をしたことがない人が、60歳になってボランティアになることは難しかった。”

前出の弁護士(私立高校の設立を行っている)は35歳頃にはいくつかの学校に手をかしていた。40歳で教育委員になっていた。そのため40歳になって生活に余裕ができると、モデル項の設立に取り組むことができた”

現代はすでに会社よりも労働者の寿命のほうがはるかに長い。
60歳になって定年を迎えたとき、第二の人生を有意義に過ごすためにも、社内にこもっていてはダメである。会社に残らず、外に出よう。

(2013年8月13日 Books&Apps に加筆・修正)

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