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仕事がほしいなら、親しい人ではなく、「ちょっとした知人」をたくさん作ることが重要

2015年04月19日 15時42分 JST | 更新 2015年06月17日 18時12分 JST

起業をしたいとの相談に来る方が最近は多い。

その時に聞かれる質問で多いのが、「どんな準備をしておけばいいですか?」である。

正直、私はあまりいいアドバイスが出来ないので、もっと成功している諸先輩方に聞くように薦めているが、「なんでもいいので」という方に、次のような話をさせていただいている。

ネットワーク科学の第一人者である、アルバート=ラズロ・バラバシは、その著作Linked:The new science of networks(邦題:新ネットワーク思考)の中で、面白い科学的事実に触れている。

彼は、インターネットを始めとした複雑なネットワークは、べき法則に従うことを深耕し、その性質を明らかにした人物であるが、著作の中で面白いデータを引用してくれている。

最も興味深いのは、「もし、就職・転職を考えていて、職を探しているのなら、親しい友人ではなく、あまり親しくない知人に当たること」と言っていることだ。

この研究は、マーク・グラノヴェッターというハーバード大学の大学院生が博士論文の中で著したものだが、テーマは

「人はいかにして職を得るのか」

というものだった。

"人々はいかにしてネットワークを作り、社会的絆を利用して職を得るのだろうか?彼は、それを調べるために、何十人もの管理職や専門職の人たちにインタビューして歩き、今の職を得るために力になってくれたのは誰だったかを尋ねた。

今の職を得たのは友だちのおかげなのだろうか?

返事はいつも決まっていた。力になってくれたのは親しい友達ではなく、ちょっとした知り合いだというのだ。"

それは論文として発表されたが、暫く後にセンセーションをまきおこし、1986年には、「カレント・コンテンツ(学術雑誌目次情報)」の選ぶ、「サイテーション・クラシック(頻繁に引用される論文)」となったという。

論文のタイトルは、「弱い絆の強さ」だ。さらに、

"グラノヴェッターは「弱い絆の強さ」の中で、一見すると非常識な事を主張している。職を見つけたり、情報を得たり、レストランを開業したり、流行を生み出したりすることに関する限り、強い友人関係よりも、弱い社会的絆のほうが重要だというのである。"

結局のところ、転職であっても起業であっても「調度よいタイミングであなたを探している人」と巡り会えるかどうかが非常に重要なのだ。

だから、アドバイスとしては

「一部の人と緊密に付き合うよりも、広く浅く、いろいろな人と知り合いになるのが良いと思う」

となる。

ブログを書いていろいろな方とちょっとした知り合いになったり、SNSで「たまに見る」程度の友達をたくさん増やしたりするのも、あながち無駄ではない、と言っていいのではないだろうか。

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