時速240km超の竜巻を内側から見た動画

プロの「ストームチェイサー」であるブランドン・アイヴィーとシーン・ケーシーは、5月27日朝(米国時間)にカンザス州スミス郡で発生した竜巻の内側を見ることができる動画を撮影した。

プロの「ストームチェイサー」であるブランドン・アイヴィーとシーン・ケーシーは、5月27日朝(米国時間)にカンザス州スミス郡で発生した竜巻の内側を見ることができる動画を撮影した。

『YouTube』の説明によると、ディスカバリーチャンネルのシリーズ番組『Storm Chasers』に出演している2人は、「竜巻迎撃車」の中からこの動画を撮影したという。この車は頑丈な構造で、センサーやカメラが搭載されている。

Storm Chasersで使われている『SRV Dominator』。画像はWikimedia Commons

2人の測定では、この竜巻による風は時速240kmを超えた。ただしこれは、測定機器が嵐によって車から吹き飛ばされる前に記録された数字だ。

アイヴィー氏はTwitterで、これまでに体験した最大規模の竜巻であり、車が耐えられる限界まで行ったと報告している

ABC Newsの報道によると、この竜巻のレベルは「改良藤田スケール」(Enhanced Fujita scale)でEF3またはEF4と推定されている。参考までに、5月20日にオクラホマ州ムーアで死者24名の壊滅的な被害をもたらした竜巻はEF5だ。

改良藤田スケールは、1971年にシカゴ大学の藤田哲也博士によって提唱された「藤田スケール」を2007年に改良したもの。EFスケールが導入された2007年2月1日以来、2013年5月までにEF5階級の竜巻は全米で9例確認されている。最大の被害を出したのは、2011年5月24日にミズーリ州ジョプリンで発生した竜巻で、158人の死者が出た。

[Meredith Bennett-Smith(原文) 日本語版:平井眞弓/ガリレオ]

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