
テニスのウィンブルドン選手権は7日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで最終日を迎え、男子シングルス決勝で、世界ランキング2位で第2シードのアンディ・マリー(英)が、同1位の第1シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6―4、7―5、6―4で破り、英国男子ではフレッド・ペリー以来77年ぶりの優勝を果たした。朝日新聞デジタルが伝えた。
NHKによると、マリーは第1セット、持ち味の正確なストロークがさえて6-4で奪取。続く第2セットも接戦となったが、ジョコビッチは要所でミスが出た一方でマリーは粘り強いプレーを続け、マリーが7-5で連取した。第3セットは、ともに相手のサービスゲームをブレークし合う展開となったが、マリーが6-4で取って、セットカウント3対0のストレートで勝ち、初優勝を果たした。
マリーは試合のあと、「激しい試合に勝てて不思議な気持ちで、信じられません。地元のファンの声が大きな力になりました」と話した。
また、車いすの部では男子ダブルス決勝が行われ、ロンドンパラリンピックの金メダリスト、国枝慎吾のペアがセットカウント2対0でストレート勝ち。国枝選手はウインブルドンの車いすの部の男子ダブルスで2006年以来、7年ぶりの優勝。
女子のダブルスの決勝は日本の上地結衣選手とイギリスの選手のペアがセットカウント0対2でオランダの選手のぺアに敗れ準優勝となった。
スコットランド出身の男子プロテニス選手。1987年5月15日生まれ、190センチ、84キロ。3歳からテニスを始め、2004年「全米オープン」の男子ジュニアシングルス部門で優勝。09年「ウィンブルドン選手権」で準決勝進出の成績を収め世界ランキング2位となった。その後、10年「全豪オープン」準優勝、11年同大会準優勝、同年「ウィンブルドン選手権」準決勝敗退、同年「全米オープン」準決勝敗退、12年「全豪オープン」準決勝敗退と苦戦が続き、同年、「ウィンブルドン選手権」にイギリス人として74年ぶりとなる決勝進出を果たすが優勝は逃した。しかし続く「ロンドン五輪」で金メダルを獲得し、9月には「全米オープン」で初めて「4大大会」での優勝を果たした。(コトバンクより)
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