Twitterが新ターゲット広告を実験、外部サイトのCookieなどで照合

Twitter が新たな仕組みのターゲット広告を試験的に導入します。まずは米国向けの実験として発表されたのは、広告主となる外部サイトの Cookie や、外部サービスが取得したメールアドレスを使って広告対象のTwitterユーザーを絞り込む方式…
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Twitterが新たなターゲット広告を実験、外部サイトのCookieやメールアドレスで照合

Twitter が新たな仕組みのターゲット広告を試験的に導入します。まずは米国向けの実験として発表されたのは、広告主となる外部サイトの Cookie や、外部サービスが取得したメールアドレスを使って広告対象のTwitterユーザーを絞り込む方式。

今回の「実験」は、外部サイトが発行する " Cookie ID " を使う方法と、メールアドレス(のハッシュ)を使う方法に分かれています。

通常、Twitter ユーザーがウェブでどのサイトを訪れてどのページを見たかは、そのページに Tweetボタンやウィジェットが埋め込まれていないかぎり、Twitter 側では直接は知りようがありません。

(Twitterボタン等があるサイトについては、ログインした状態で訪れると情報が収集され、「おすすめユーザーのカスタマイズ:最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」設定で使われる。これは以前から。アカウント設定でオフにできます)。

今回実験として導入される方式では、ユーザーが Twitter 外のサイトを訪れた際にブラウザにセットされたCookie の情報や、広告メール配信など外部サービスが保持しているメールアドレスのハッシュをパートナー企業から取得し、Twitterユーザーのブラウザや登録メールアドレスと照合してターゲットを絞り込みます。

メールアドレスのハッシュはともかく、" Cookie ID " のほうは具体的にどう処理しているのか気になりますが、サポートのFAQ には今回の実験でのパートナーとして、行動追跡や分析を売りにする広告配信企業 Adara, Chango, media6degrees の3社が挙げられています。

トラッキングやターゲット広告については、的外れのプロモを見せられるよりは気になる分野に絞ってくれたほうが便利でありがたいというユーザーや、逆にTwitterの外でどこを訪れたか何をしたかまで教えるつもりは毛頭ないというユーザーなどさまざまな立場があると思われますが、今回の実験では拒否の方法もかなり丁寧に用意されています。

まずブラウザ側の設定で、トラッキング拒否の Do Not Track を有効にしている場合、Twitter も自動的に設定を尊重します。(今回の実験では、広告パートナーから得た情報とのマッチング対象に含めないと説明されています)。

次に Twitter 側のアカウント設定では、「Promoted Content」項目の「Tailor Ads based on information shared by ad partners」チェックボックスを外すことで、外部の広告ネットワークの情報と照合されなくなります。

(ついでに FAQ ページでは、広告パートナー3社について、それぞれのオプトアウトページにわざわざ直接リンクして、各サービスによるトラッキングを Twitter 以外の場所でも拒否できるようにしています)。

今回のターゲット広告は、Twitter いわくあくまで「実験」であり、今のところは米国のユーザーのみが対象です。

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