参院選の投票率は52.61% 戦後3番目の低さに

7月21日午前7時から、第23回参院選の投票が午後8時に終了した。によると、朝日新聞社が集計した投票率は52.61%だ。を5.31ポイント下回り、戦後3番目の低さになった。
Kenji Ando

7月21日午前7時から、第23回参院選の投票が午後8時に終了した。朝日新聞デジタルによると、朝日新聞社が集計した投票率は52.61%だ。前回の参院選の57.92%を5.31ポイント下回り、戦後3番目の低さになった。

投票率が低下することの問題点をめぐって、菅原琢・東京大学先端科学技術研究センター准教授と朝日新聞デジタルの古田大輔記者とのツイッター上でのやり取りを報じる記事を7月18日に出したところ、多くの反響が集まった。

古田記者にならって「低投票率は問題がある」とする立場のコメントが多かった一方で、「低投票率は本当に問題なのか?」と疑問視する菅原教授に賛同するコメントも寄せられた。以下に、一部抜粋する形でまとめてみた。

■「低投票率は問題がある」という立場でのコメント

景気や年金など、自分達の生活に直結するテーマにしか関心を示さない国民が増えていることも問題だが、だからといって、国のありようや将来の世代間格差の問題に目をつぶっていたのでは、国としてのサステイナビリティは維持できまい。政党や政治家による国民の関心を引く努力は必要だが、国民も、投票行動が民主主義国家の最低限の自分達の責任と自覚すべきだ。

Rukahi 2013年07月19日 13時29分

国民が政党や政治家に対して最も簡単に意見を表明する方法が選挙での投票です。自分で立候補しろとか政党活動をしろとかはいいませんが、投票行動ぐらいはするべきです。それすら放棄している人が多いという事について「政党や政治家の責任」とするのはおかしな事です。

kenichi kus2013年07月19日 17時20分

若い世代を投票に向かわせるには、高齢者や親の世代が将来の為に相応の負担をする覚悟と、都合の悪いことに目を背けず、正直に厳しい現実を有権者に突きつけることができる政治家の存在が必要ではないかとおもいます。

motoi ando2013年07月19日 13時50分

投票率が低いと、組織や一部の層による投票が相対的に多くなってしまう。そうすると政治は、それら重視の政策をとる傾向になるでしょう。政治家も、そのほうが楽。やっぱり、投票率はある程度高めにして、政治家に緊張感を持たせたほうがいいと思います。

chiechie2013年07月19日 02時00分

■「低投票率は問題なのか?」と疑問を抱く立場でのコメント

真剣に考えない、考えるのが面倒だ、考えてもよくわからない。こういった方々が投票所に行くべきかどうかは簡単にダメ出しできる問題なのでしょうか。投票を呼び掛ければ解決できる問題ではないのではないか。テレビのワイドショーで投票行動を決めるかたなど、むしろ投票に行ってほしくないと感じる事さえあります。

amenokirin2013年07月20日 11時16分

思うのは、「低投票率が問題だ」という言葉には、その発話者の「政治の現状への価値判断と不満」がなんらかの形で埋め込まれているのではないか、ということです。例えば、「若者の低投票率が問題」と発言する背景には、若年雇用や少子化対策、年金改革、医療改革といった問題について「若い世代の考えが反映されたならば、もっと現状と異なる改革が進むはずだし、そうするのが正しい」という価値判断が最初にあるのではないでしょうか。その結果として「(我々の考えは正しいのに)なぜ若者は支持してくれないのか」と訝しがることになります。

Tonari no totoro2013年07月18日 23時58分

【※】このように低投票率について様々な意見が出ていますが、皆様はどのように思いますか?すでに参院選の投票に行かれた方も、行く予定のない方も忌憚のないご意見をお寄せください。

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