ノーベル文学賞、村上春樹さん受賞逃す カナダのアリス・マンローさん

スウェーデン王立科学アカデミーは10月10日、2013年のノーベル文学賞をカナダのアリス・マンローさんに贈ると発表した。受賞候補として有力視されていた日本の村上春樹さんは、今回も受賞を逃した。
Alice Munro accepts the 2004 Giller Prize for her collection of short stories entitled, 'Runaway' Thursday night at the Four Season's Hotel in Toronto. (Photo by Lucas Oleniuk/Toronto Star via Getty Images)
Alice Munro accepts the 2004 Giller Prize for her collection of short stories entitled, 'Runaway' Thursday night at the Four Season's Hotel in Toronto. (Photo by Lucas Oleniuk/Toronto Star via Getty Images)
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スウェーデン・アカデミーは10月10日、2013年のノーベル文学賞をカナダのアリス・マンローさんに贈ると発表した。受賞候補として有力視されていた日本の村上春樹さんは、今回も受賞を逃した。

受賞したマンローさんは、1931年生まれのカナダ人作家。「短編小説の女王」と称され、代表作に『イラクサ』『林檎の木の下で』がある。2009年には、国際ブッカー賞を受賞している。

ブックメーカーの予想でも有力と見られていた、村上春樹さんの受賞はならなかった。海外での評価も高く、フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞と国際的な文学賞を受賞。中でもフランツ・カフカ賞は、過去にノーベル文学賞の受賞者も獲得していることから、数年前からノーベル文学賞の有力候補に挙がっていた。

選考委員会が候補者の名前を一切、明らかにしないなか、イギリスなどでは、文学賞の受賞者を予想する賭けも行われています。それによりますと、村上春樹さんがトップの人気を集めており、このほか短編小説を手がけるカナダの女性小説家アリス・マンローさんや、アメリカの女性作家ジョイス・キャロル・オーツさんなども有力な候補とみられています。

(NHKニュース「ノーベル文学賞 10日夜発表へ」より 2013/10/10)

昨年は中国の莫言氏が受賞。アジア人が2年続くことはないのでは、という観測もあった。

※初出時、「韓国系カナダ人」と表記しておりましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。

村上春樹

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