米国労働者の半数以上は「貧困ライン」

米国における所得格差の深刻さが増している。

米国における所得格差の深刻さが増している。

深刻さを浮き彫りにしたのは、米社会保障局が11月11日(米国時間)に公表した統計だ。発表によると、昨年1年間の賃金所得が3万ドルに満たない労働者は、全体の半数以上(8170万人)にのぼるという(この統計は、社会保障局の定義による、米国の所得者1億5360万人を対象としている)。

連邦政府が設定した2012年の貧困ライン(生活に必要な最低限の物を購入することができる最低限の収入水準にあることを表す統計上の指標)は5人家族で2万7010ドルとなっており、さほど違いがない。

米ハフィントン・ポストでは、あなたの稼ぎが米国全体で見てどのあたりにあるかがわかるインフォグラフィックを作成してみた(文末に掲載)。

―年間所得1万ドル以上であれば、米国民の24.2%、3700万人より多く稼いでいる。

―年間所得1万5000ドル以上(最低賃金で週40時間働いた場合に得られる年間所得とほぼ同額)であれば、米国民の32.2%より多く稼いでいる。

―年間所得3万ドル以上であれば、米国民の53.2%より多く稼いでいる。

―年間所得5万ドル以上であれば、米国民の73.4%より多く稼いでいる。

―年間所得10万ドル以上であれば、米国民の92.6%より多く稼いでいる。

―年間所得が25万ドル以上であれば、米所得者の上位1%にめでたく仲間入りする。

―2000万ドル以上の高額所得者894人は、米国民の99.99989%よりも多く稼いでいる(0.00011%に属する)。彼らの所得総額は年間で370億997万9568ドルに達する。

「格差拡大を伴う「景気回復」をグラフで見る」

[Kevin Short(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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