しし座流星群が2013年11月17日の深夜から18日早朝にかけて、最大の観測チャンスを迎える。
国立天文台によると、今年は11月10日~11月25日が、しし座流星群の出現期間。最も多く流星が現れる極大日は11月18日の午前1時頃だとされ、1時間あたりの流星数は10個だという。ただし、17日の夜は満月となるため、観測条件としては最悪とのこと。
■どの方角で見ることが出来る?
流星群がやってくる方向(放射点)がどの方角にあるかが観測におけるポイントの一つ。放射点の高度が高いほど、観測できる流星の数が多くなる。tenki.jpは、放射点の位置を次のように報じている。
深夜0時頃から夜明けまでが観察の時間帯です。
放射点のあるしし座が0時前後に東の空から昇ります。
東の空を中心に空を広~く眺めてみてください。
月明かりが直接視界に入らないように工夫してみましょう。
空の高いところに木星、しし座の脚のあたりには赤い火星が見えます。
0時以降明け方にかけては、放射点が次第に高くなり、流星の出現数も増加していきます。
(tenki.jp「しし座流星群、一足先に今夜見上げてみては(日直予報士)」より 2013/11/16 09:09)
■各地の天気は?
気になるのは空模様だが、Weathernewsは17日の各地の天気を次のようにTweetしている。
気象庁によると、東京地方の17日の天気は、夕方から曇りの予報となっている。雲の合間からの観測も可能だが、一足早く16日夜に観測をするという方もいるようだ。
■ネットサービスで「楽」に観測するには
ウェザーニューズの運営する24時間ライブ番組「SOLiVE24」では、17日21時より、全国7か所からリアルタイムに流星の様子を放送する。中継地域は、北海道(なよろ市立天文台)、東北(国立天文台・水沢 VLBI 観測所)、関東(国立天文台・三鷹本部)、中部(国立天文台・野辺山宇宙電波観測所)、近畿(大塔コスミックパーク星のくに)、中四国(阿南市科学センター)、九州(たちばな天文台)を予定しているという。
また、ウェザーニューズでは中継映像で流れた流星動画をスマホへ配信するサービス「流星キャッチャー」の事前登録も開始。流星が流れてから3分以内に配信するという(ウェザーニュースの有料会員登録が必要)。
■「昼間」に、しし座流星群を楽しむには?
しし座流星群を見ることが出来るのは、日本だけではない。世界中のネット中継サービスを利用することで、昼間でも、しし座流星群をウォッチできる。
アメリカのアラバマ州にあるNASAのマーシャル宇宙飛行センターでは、現地時間16日夜から17日にかけてUstreamでライブ中継する。ライブ時間の詳細は明らかにはなっていないが、現地の17日午前0時は、日本時間では17日の午後3時にあたる。
また、インターネットで望遠鏡レンタルサービスを提供するSloohも、しし座流星群の様子を日本時間18日の午前10時から、中継する予定だという。
うっかり忘れた!と思っていた人や、眠いから…という人、世界の人々と一緒に楽しみたいという人は、これらの世界のネットサービスを利用してはいかがだろうか。
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