中国の防空識別圏を認めず 安倍首相、アメリカ副大統領と会談

安倍首相は11月3日夕方から、アメリカのバイデン副大統領と会談した。バイデン副大統領と安倍首相は、一方的に中国が東シナ海に設定した「防空識別圏」について、「認められない」との姿勢で一致した。
時事通信

安倍首相は11月3日夕方から、アメリカのバイデン副大統領と会談。バイデン副大統領と安倍首相は、会談の冒頭で以下のように語り、日米同盟の重要性を確認し合ったという。会談では、中国の設定した防空識別圏について、日本が措置の撤回を求めていく方針を説明し、日米が緊密に連携して対応していくことを確認したとみられる。

安倍総理大臣は「まさに今アジア太平洋地域の安全保障環境が一層厳しさを増すなか、副大統領をお迎えできたことは大変意義深い。副大統領の来日によって日米同盟を一層緊密なものにしたい」と述べました。



これに対しバイデン副大統領は「オバマ大統領から『安倍総理大臣は短期間に日米同盟の強化で実績を挙げることができており感謝している』と伝えてほしいと言われた。日米同盟は単に太平洋地域だけでなく、われわれの安全保障の礎だ」と述べました。

(NHKニュース「首相 米バイデン副大統領と連携確認へ」より 2013/12/03 18:30)

中国は、各国の民間航空会社が防空識別圏を通過する際は、事前に飛行計画を提出するよう各国に要請していた。中国の防空識別圏を認めない日本は要請に応じなかったが、アメリカの大手航空会社は飛行計画を提出した。

このように、防空識別圏をめぐって日米で対応に温度差が生じていたが、アメリカ大統領報道官が2日の記者会見で、飛行計画の提出要請についても撤回を求める方針を明らかにした。バイデン副大統領が中国を訪問し、習近平国家主席らと会談する際に伝える意向だという。

カーニー米大統領報道官は2日の記者会見で、中国が東シナ海の防空識別圏を通過する航空機に飛行計画の提出を求めている問題について、これらの「運用手続き」を撤回するよう中国に求める方針を明らかにした。



米航空会社が飛行計画を中国当局に提出していることについて、「米国が中国の防空圏に関する要求を受け入れることを示すものではない」と強調。航空会社が乗客の安全確保のために外国政府の指示に従うことと、運用手続きの撤回を求める米政府の立場は矛盾しないとの見方を示した。

(MSN産経ニュース【中国防空識別圏】米副大統領、「運用手続き」撤回を直接要求へ 報道官が表明」より 2013/12/03 09:53)

日中韓を歴訪するバイデン副大統領。中国の防空識別圏をめぐり各国とどのように協議するのか注目される。

※バイデン副大統領が安倍首相を会談しました。中国の防空識別圏を「認められない」との姿勢で一致したことについて、どう思いますか? あなたの声をお聞かせください。

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