エジプトが12月13日、雪に見舞われた。砂漠の国として有名なエジプトに雪が降るのは数十年ぶりだ。子供たちが雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりして楽しんでいるようだ。朝日新聞デジタルなどが報じている。
13日のカイロは終日雨で、気温は10度を下回った。アハラム紙が雪の写真を掲載したのは、カイロ中心部から東に約40キロの砂漠の中にある新興の高級住宅地「マディナティ」。高層住宅の間の道路や公園は真っ白となり、手袋をした子どもたちが野球のボールほどの雪玉を持ったり、車の上に小さな雪だるまが飾られたりしていた。ふだんのカイロからは想像もつかない光景だった。
(朝日新聞デジタル「エジプト・カイロで雪! 「100年ぶり」と大興奮
」より 2013/12/14 11:38)
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一方、この厳しい寒波は、ヨルダン、レバノンやトルコのテントに住むシリア難民・数十万人を苦しめている。
シリア国境に近いレバノン東部ベカー平原にある難民キャンプでは、1000人以上が簡素なテントで生活している。地面が泥状になり、入り口からは雪の吹き込むテントでロイターの取材に応じたイブラヒムさん(27)は、「吹雪がわれわれにとどめを刺すだろう。神の元へ避難したい」と述べた。
1週間前に同キャンプに到着したイブラヒムさん一家には、食料を買ったり、より頑丈なテントを立てるお金もないという。新しい難民への支援は不十分だとし、「冬にここに来たが、これならシリアにいた方がましだった。少なくとも自分の家で死ねる」と嘆いた。
(ロイター「シリア難民キャンプに初雪、厳冬期到来も支援不足」より 2013/12/12 14:38 )
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記事に付いていた画像に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(2013/12/14 17:44)
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