野菜の小売り価格の高騰が続いている。
農林水産省によると、12月の調査では、キャベツは前年の同時期と比べ1.7倍、はくさいは1.4倍に価格が上昇している。同省が20日に発表した年末・年始の価格見通しによると、主要14品目のうち、にんじんなど8品目で価格の上昇が見込まれるという。お正月の食卓に影響が出そうだ。
農水省が行っている調査では、12月16日〜20日の野菜小売り価格の全国平均は、キャベツは1キロあたり222円で前年同期から90円上昇。はくさいは同167円で49円上昇。だいこんは同154円で27円上昇するなど、平年と比べ2割〜6割ほど高い状態となっている。夏場の高温・小雨や台風等の影響が残っている品目もあるが、11月中旬以降に急激に気温が低下したことが、はくさいやキャベツなどの葉物野菜や、トマト、だいこんの生育に影響を与えているという。
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また、原油高なども値上がりの遠因となっているという。
最近の原油高なども、生産現場のコストアップにつながり、値上がりの遠因になっている。
資源エネルギー庁によると、ビニールハウスの燃料用重油は前年比で1割以上上昇。産地では節約のためハウス内の温度を下げる動きも出ており、「トマトなどの生育に悪影響を及ぼしている可能性もある」(農水省関係者)
12月のトマトの小売価格は1キログラム775円で前年同期より52円高く、平年の1・2倍だった。
(MSN産経ニュース「野菜の値段が高い! 天候不順と原油高、正月の食卓直撃」より 2013/12/28 08:39)
■野菜小売価格緊急調査の調査結果 2013年12月16日〜20日
(価格は1キログラムあたり)
- キャベツ 222円 平年比:163% 前年同期:132円
- たまねぎ 279円 平年比:118%
- トマト 775円 平年比:117% 前年同期:723円
- はくさい 167円 平年比:140% 前年同期:118円
- だいこん 154円 平年比:133% 前年同期: 127円
(出典:農林水産省)
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