野菜の価格高騰 年末年始も価格上昇の見込み 農林水産省の調査で

野菜の小売り価格の高騰が続いている。農林水産省によると、12月の調査では、キャベツは前年の同時期と比べ1.7倍、はくさいは1.4倍に価格が上昇している。農水省が20日に発表した年末・年始の価格見通しによると、主要14品目のうち、にんじんなど8品目で価格の上昇が見込まれるという。
A customer browses capsicums at the Aeon Style Store in the Aeon Mall Makuhari Shintoshin shopping mall, operated by Aeon Mall Co., in Chiba, Japan, on Friday, Dec. 20, 2013. The mall opened today. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images
A customer browses capsicums at the Aeon Style Store in the Aeon Mall Makuhari Shintoshin shopping mall, operated by Aeon Mall Co., in Chiba, Japan, on Friday, Dec. 20, 2013. The mall opened today. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images
Bloomberg via Getty Images

野菜の小売り価格の高騰が続いている。

農林水産省によると、12月の調査では、キャベツは前年の同時期と比べ1.7倍、はくさいは1.4倍に価格が上昇している。同省が20日に発表した年末・年始の価格見通しによると、主要14品目のうち、にんじんなど8品目で価格の上昇が見込まれるという。お正月の食卓に影響が出そうだ。

農水省が行っている調査では、12月16日〜20日の野菜小売り価格の全国平均は、キャベツは1キロあたり222円で前年同期から90円上昇。はくさいは同167円で49円上昇。だいこんは同154円で27円上昇するなど、平年と比べ2割〜6割ほど高い状態となっている。夏場の高温・小雨や台風等の影響が残っている品目もあるが、11月中旬以降に急激に気温が低下したことが、はくさいやキャベツなどの葉物野菜や、トマト、だいこんの生育に影響を与えているという。

また、原油高なども値上がりの遠因となっているという。

最近の原油高なども、生産現場のコストアップにつながり、値上がりの遠因になっている。

資源エネルギー庁によると、ビニールハウスの燃料用重油は前年比で1割以上上昇。産地では節約のためハウス内の温度を下げる動きも出ており、「トマトなどの生育に悪影響を及ぼしている可能性もある」(農水省関係者)

12月のトマトの小売価格は1キログラム775円で前年同期より52円高く、平年の1・2倍だった。

(MSN産経ニュース「野菜の値段が高い! 天候不順と原油高、正月の食卓直撃」より 2013/12/28 08:39)

■野菜小売価格緊急調査の調査結果 2013年12月16日〜20日

(価格は1キログラムあたり)

  • キャベツ 222円 平年比:163% 前年同期:132円
  • たまねぎ 279円 平年比:118%
  • トマト 775円 平年比:117% 前年同期:723円
  • はくさい 167円 平年比:140% 前年同期:118円
  • だいこん 154円 平年比:133% 前年同期: 127円

(出典:農林水産省)

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