【マルハニチロ】農薬、何者かが意図的に混入か? 工場を現場検証

食品会社「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された問題で、何者かが意図的に農薬を混入させた疑いもあるとみて、警察は現場検証を行なっている。

食品会社「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された問題で、何者かが意図的に農薬を混入させた疑いもあるとみて、警察は1月4日、群馬県の工場の現場検証を行った。

アクリフーズで製造されたピザやコロッケなど7種類の冷凍食品から検出された「マラチオン」は、殺虫剤などとして使われる農薬の一種。NHKニュースによると、マラチオンが検出された商品の中には、厚生労働省・食品安全委員会が設定している農薬の残留基準値の150万倍もの濃度のマラチオンが混入しているケースもあった。

混入が発覚した群馬県の工場において、この農薬は通常の製造過程で使われていないため、何者かが意図的に混入させた疑いが出てきた。

群馬県のこれまでの調査では、農薬の使用は工場内で確認されず、通常の製造過程で農薬が混入した可能性は低いとみられています。


「アクリフーズ」によりますと、農薬が検出された7種類の商品は工場内の3つのラインで別々に製造されたあと同じ部屋で包装され、その後、工場内の冷凍庫で一時保管されていたということです。


(NHKニュース「意図的に農薬混入の疑いも 工場を現場検証」より 1月4日 12時33分)

群馬県警は、工場における作業の流れを確認するとともに、関係者から聞き取り調査を行い、業務妨害などの容疑で捜査を進める予定だ。

■新潟や山形でも被害

なおMSN産経ニュースは、新潟県や山形県でこの工場の冷凍食品を食べた人が嘔吐、発熱、下痢などの症状を訴えていたことが明らかになったと報じた。

群馬工場製の冷凍食品を昨年12月に食べた新潟市の8歳と1歳の姉妹が発熱や嘔吐(おうと)の症状を訴えたほか、山形県の消費者や松山市の男子学生(22)が、腹痛や下痢などの症状を訴えていたことが各自治体への取材で分かった。


新潟市によると、姉妹は「とろーりコーンクリームコロッケ」を12月16~20日に毎日1個ずつ食べ、17日から26日にかけて発熱するなどしたため30日に病院を受診したが軽症。山形県で下痢症状を訴えた人は12月中旬に「えびとチーズのグラタン」を食べ約1時間後に下痢になったと説明。1月1日に保健所に届けた。


(MSN産経ニュース「新潟、山形でも被害か、発熱や嘔吐 群馬県警、本格捜査へ」より 2014年1月4日 13:46)

マルハニチロが自主回収を発表した商品一覧はこちら

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