田母神俊雄氏が都知事選出馬を表明 「ある意味で特攻隊」石原慎太郎氏がエール

元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄(たもがみ・としお)氏が、東京都知事選に出馬することを1月7日に会見で正式表明した。田母神氏は「災害が起きたとき諸外国では軍が中心となって救助する。日本でも自衛隊が中心となって都民を救いたい」と挨拶した。
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元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄(たもがみ・としお)氏が、東京都知事選に出馬することを1月7日に会見で正式表明した。田母神氏は「災害が起きたとき諸外国では軍が中心となって救助する。日本でも自衛隊が中心となって都民を救いたい」と決意表明をした。

会見には元都知事で「日本維新の会」共同代表の石原慎太郎氏が応援にかけつけた。「あえて可能性の少ない戦いに挑む。ある意味で特攻隊ですよ」とエールを送った上で、「最高の経験を持つ人物が東京を守ることに名乗りをあげてくれた。東京の危機、国家の心臓・頭脳を止めかねないピンチを防ぐためにどういう人物がふさわしいかを考え直す時期に来た」と、田母神氏の実績を賞賛した。

握手する田母神氏(左)と石原氏

ニコニコ生放送によると、田母神氏のあいさつの冒頭は以下の通り。

皆さん、こんにちは。危険人物の田母神でございます。随分危ない奴だということで叩かれることが多いんですが、私は本当にいい人なんです。

私が都知事選に出馬する決意を固めましたのは、東京オリンピックがあるというなかで、東京の強靱化対策が必要だと。大災害が起きたときの都民を救済する対策を、きちんと整えたいと思って立候補を決意しました。

世界的に見ると、先進国では通常、軍が中心となって大規模災害に対応するという体制が作られています。でも、日本では「自衛隊をできるだけ使いたくない」ということで、自衛隊を中心とした災害救助体制が作られていないという問題があります。阪神大震災や東日本大震災を見ても、いざとなると自衛隊を使って救助するのが非常に重要だと、国民も都民も十分に理解されていると思う。自衛隊を中心とした都民の救助体制を整えておく必要があると思います。

国土交通省の発表では、東京オリンピックまでに3割の確率で首都直下型地震が起きると予想されている。30年以内には7割の確率です。そうしたなかで、日本も諸外国で軍が中心となっているのと同様に、自衛隊が中心となった災害救助体制を整えていきたい。

私の自衛隊の経験から、都知事になってそういう体制を取っていくのは非常にいい機会であると思っております。私はその意味で、極めて適切な都知事ではないかと自分で思っております。

東京都は橋とか道路とか老朽化が進んでおりまして、国家強靱化が政府レベルで訴えられています。そうした老朽化、耐震対策を進めていかないといけません。強靱にするとともに、万が一、災害が起きたときには都民を救助する体制を取っていく。このために自衛隊、そして警察・消防などいろいろな団体と連携した体制を取るという意味で、そのために立候補を決意しました。

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