カップ麺の賞味期限、延長へ 狙いは

即席麺最大手の日清食品がカップ麺の賞味期限を従来より1カ月長い「製造日から6カ月」へ延ばすと発表した。その狙いは何か。
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のびます、カップ麺の賞味期限 食品ロス減らす狙い

即席麺最大手の日清食品は30日、「カップヌードル」などカップ麺の賞味期限を従来より1カ月長い「製造日から6カ月」へ、「チキンラーメン」など袋麺は2カ月長い「8カ月」へ、それぞれ延ばすと発表した。まだ食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」を減らす狙いという。

賞味期限は、業界団体の日本即席食品工業協会が約40年前に作った指針に基づいて各社が決めていた。だが、製造技術や包装技術の進歩をふまえて協会は昨年、「少なくとも1~2カ月は延長が可能」と指針を改定。日清も期限を見直した。賞味期限の見直しで、防災備蓄品としての需要が増えるとみている。

東洋水産やサンヨー食品も賞味期限を延ばす方針を決め、既にスーパーなど小売業者に伝えた。

農林水産省の推計によると、国内で出回る食品は年間約8400万トン。このうち500万~800万トンが食べられる状態で廃棄されている。(平井恵美)

(朝日新聞社提供)

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