AP通信社は1月29日、米クルーズ大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航する大型客船「エクスプローラー・オブ・ザ・シーズ」号の700名近い乗客乗員(乗客3000人余りのうち630人、乗員1000人余りのうち54人)が、おう吐や下痢などを発症したと伝えた。
米疾病予防管理センター(CDC)は31日、原因はノロウイルスだったと発表した。感染源はまだ正確にわかっておらず、CDCは「感染源が特定されない可能性も高い」としている。
Advertisement
AP通信社はさらに、同客船は消毒が行われる予定で、24時間もしくはそれ以上の間、船内への立ち入りが禁止される、と報じている。
CDCによると、今回の集団感染は20年間で最大規模だという(アメリカでは去年1年間に客船での集団感染は9件起きており、このうち7件はノロウイルスが原因だという)。
さらに、1月25日に出航した別のクルーズ船でも、170名以上がノロウィルスに感染したと報じられている。プリンセス・クルーズ社が運航している、同客船は濃霧のため、1月30日にテキサス州ヒューストンに帰港していたという。
ノロウィルスは、お腹の風邪ともいわれる「感染性胃腸炎」を引き起こす。感染力が非常に強く、ウィルスに汚染された食べ物や飲み物の摂取、もしくはウィルスの付着したものや人を介して広がっていく。クルーズ船などの閉鎖的な環境で感染が起こるケースが特に多いという。
Advertisement
[Amanda L. Chan(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事