都知事選、大雪の中で「最後のお願い」 主な候補が一番訴えたかったことは何か

東京都知事選挙、17日間の選挙戦最終日となった8日は、都内全域が大雪に見舞われた。 雪の中で「最後のお願い」に声をはりあげた各候補たちは、何を一番訴えたかったのか。各候補の最終日の訴えを紹介しよう(届け出順)。
時事通信社

2月9日に投開票が行われる東京都知事選挙、17日間の選挙戦最終日となった8日は、都内全域が大雪に見舞われた。雪の中で「最後のお願い」に声を張り上げた各候補たちは、何を一番訴えたかったのか。主要な各候補の最終日の訴えを紹介しよう(届け出順)。

■宇都宮健児氏

朝9時に亀戸から街頭演説をスタートした宇都宮健児氏は、午後はインターネット放送を利用しての活動となったが、夕方には再び新宿で街頭に立った。宇都宮氏は今回の都知事選について、大きな争点は2つだとして、自身の考えを訴えた。

「都民の手に都政を取り返す。1%の富裕層のためではなく、99%の都民のために都政を変換するかどうか。もうひとつは、安倍政権の暴走にストップをかけ、平和憲法を守るかどうかです」

■ドクター・中松氏

ドクター・中松氏は午後7時に渋谷・ハチ公前で最終演説を行うとしたが、秋葉原でも3分間、自身が学生のときに遭遇した大雪について、雪をかき分けて学校まで歩いたエピソードなどを披露していた。

「こないだアメリカでメディアが、猪瀬さんがブラックマネーで辞めたということを報じた後インタビューに来ましたが、ブラックマネーの人に投票するので世界的な信用がなくなっている。お金にきれいな人を選びましょう」

■田母神俊雄氏

田母神俊雄氏は朝8時に新宿西口広場から街頭演説をスタート。ヘルメットに安全靴という出で立ちで、渋谷ハチ公前、秋葉原などを精力的に回るも、その後は悪天候のため街頭演説を中止した。

「原発を止めていることによる年間4兆円の油代は、本来なら日本国民の生活を豊かにするためのものだ。原発を安全の管理を徹底して動かして、電力料金を下げ、みなさんの給料を上げるのが現実的な政策だ」

■舛添要一氏

舛添氏は午前10時20分、吉祥寺から街頭演説を開始し、立川、浅草、池袋などで演説した。

「6年後、こんな素晴らしいオリンピック・パラリンピックを見たことないと言われるようなものにしたい。そのために、あらゆる災害に対してこの東京を守りぬく。それが都知事の仕事だと思う。世界一災害に強い東京にしていきたい」

■細川護煕氏

細川氏は午前10時に築地で街頭演説をスタート。池袋、銀座、新宿などで声をはりあげた。

「原発を再稼働するなどとんでもない。殿ご乱心と言われたが、それがどうした。おかしな政府のやり方に物申さなければ、死んでも死にきれない。一切原発の電力を使わないで、自然エネルギーだけでオリンピック・パラリンピックを成功させることは夢物語ではない」

■家入一真氏

家入一真氏は13時から渋谷ハチ公前でイベントを開催。なぜ自分が都知事選のために街頭で話をしているのかはわからない、選挙戦を通じてもわからなかったのは、若者が投票に行かないからだと、自身の考えを訴えた。

「僕は政治とかはよくわからない。僕ら若者が政治に興味を持たないような構造になっているから。若者は投票に行かないから、無視されている。僕が泡沫候補だと扱われるように、みなさんも泡沫扱いなんですよ。それはおかしいと思う」

都知事選の投票は9日午前7時から午後8時まで。その後、開票が行われ、夜には大勢が判明する見通しだ。

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