国母和宏さんの真実の言葉 「腰パン」騒動を超え、ソチのメダリスト平野・平岡支えたスノーボーダー

「シンプルにスノーボードにどっぷり漬かって、そのまんま消えて行きたい――」。かつて、「腰パン」騒動で批判され、今、メダリストを支えるスノーボーダー・國母和宏さんの言葉。
VANCOUVER, BC - FEBRUARY 12: (JAPANESE NEWSPAPERS OUT) Kazuhiro Kokubo attends a press conference to apologize for not following the dress code of Japan team's official suits at Japan House on February 12, 2010 in Vancouver, Canada. (Photo by Sankei/Sankei via Getty Images)
VANCOUVER, BC - FEBRUARY 12: (JAPANESE NEWSPAPERS OUT) Kazuhiro Kokubo attends a press conference to apologize for not following the dress code of Japan team's official suits at Japan House on February 12, 2010 in Vancouver, Canada. (Photo by Sankei/Sankei via Getty Images)
Sankei via Getty Images

2月12日未明に行われたソチオリンピックスノーボード男子ハーフパイプ。15歳の平野歩夢が銀メダル、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得する快挙の裏に、日本代表チームで、アドバイザーとして二人を後押ししたのが、バンクーバー・オリンピックに出場した国母和宏(25)さんだ。

国母さんは21歳で迎えたバンクーバー・オリンピックの際、服を崩して着たことを理由に批判された、「腰パン」騒動で広く知られるようになった。結果は8位とメダルには手が届かなかったが、バンクーバーオリンピック後もUSオープンを2連覇するなど、第一線で活躍。アメリカを拠点に今もプロスノーボーダーとして活躍するほか、平野選手ら若手の支援もしてきた。

同じ生き方の日本人がいなかったからこそ、自分と同じく10代前半で日本を飛び出した平野の存在を、「うれしい」と話す。マネジメント会社やスポンサーを紹介。スノーボードに集中できる環境作りを手助けする。同じ大会に出場すれば、一緒に行動し、ストレッチや食生活を指導する。

朝日新聞デジタル「あれから4年…スノボ国母、15歳平野をオレ流指導」より 2014/02/10 11:47)

バンクーバー五輪代表で、現全日本スキー連盟テクニカルコーチの国母和宏に憧れる。「かずくん」と慕い、ともに生活をするようになって、さらに影響を受けた。国母直伝の炭酸飲料を取らず水しか飲まない食生活や、毎日のストレッチまで、すべてをスノーボードにささげた。

(ニッカン「平野銀 15歳が不振にあえぐ日本救った」より 2014/02/14)

銅メダルを取った平岡選手も同様に、国母さんの指導を受けている。

五輪直前には、尊敬する国母から直接指導を受けた。「一番難しい」と話していたダブルコークの成功に向けて、アドバイスされた。決勝2回目ではしっかり決め、「教えてくれたことが、プラスになった」と振り返った。

(ニッカン 平岡銅「緊張しなかった。楽しく滑れた」より 2014/02/13)

そんな国母さんは、どうやってスノーボードに向き合ってきたのか。一人アメリカに渡り、どう周りと接してきたのか。

「シンプルにスノーボードにどっぷり漬かって、そのまんま消えて行きたい――」

アディダスが制作したドキュメンタリームービーに、彼の声がある。

Snowboard - Winter Olympics Day 4

スノーボードハーフパイプ決勝

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