女性が長いこと参加できなかった、冬季オリンピックの競技【ソチオリンピック】

数十年にわたる活動により、男性の最初の大会からまる90年を経て、女性がオリンピックのスキージャンプに参加した。
ソチオリンピック4日目、ノーマルヒル競技でジャンプする高梨沙羅選手(2014年2月11日)
ソチオリンピック4日目、ノーマルヒル競技でジャンプする高梨沙羅選手(2014年2月11日)
Ezra Shaw via Getty Images

数十年にわたる活動により、男性の最初の大会からまる90年を経て、女性がオリンピックのスキージャンプに参加した。

男性のオリンピックのスキージャンプが、1924年の大会から開催されてきたにもかかわらず、女性のジャンプ大会を開催するのに数十年、時間を費やしてきた。

女性がこの競技への参加を妨げられてきた主な理由は、競技人口によるものであったが、特定のスポーツを女性に禁じることは性的偏見に根差している。特に、厳しい肉体的活動は、女性の生殖器官にとって危険であるという古典的な考えに基づいている。

全体的にみれば、2014年の冬季オリンピックは、男女平等の大会かもしれない。女性が、スキージャンプ、リュージュ、バイアスロンで男性チームメートと混合リレーに参加する。

しかし、まだ冬季オリンピックの全種目に女性選手が参加できるわけではない。

男性がスピードスケート10,000メートルレースに参加できるにもかかわらず (1924年以降実施)、女性は5,000メートルまで。ノルディック複合 (クロスカントリーとスキージャンプの組合せ)では、女性は参加できない。女性もこの両方の競技に別々には参加できる現状からするとまったく馬鹿げている。

女性の種目採用に時間がかかった7つの冬季オリンピック競技(うち1つはまだ採用されていない)をリストにしてみた。

クロスカントリースキー 1952年
LIFE magazine, February 8, 1960
最初の男性の大会 1924年
クロスカントリースキーは、他の競技に比べて女性の参加は早かった。
スピードスケート 1960年
ROBERT MICHAEL/AFP/Getty Images
最初の男性の大会 1924年
女性は30年以上国際競技会に参加していて、その後、1960年のオリンピック大会で女性のスピードスケートが正式種目に採用された。
バイアスロン 1992年
Getty Images
最初の男性の大会 1924年
ノルウェーの軍事訓練に起源があり、バイアスロンはクロスカントリースキーとライフル射撃が組み合わされている。それゆえ、バイアスロンの選手はレース中、ライフルを背中で運ぶことになる。今年、男女が混合リレーに初めて参加する。
カーリング 1998年
Getty Images
男性の大会 1924年
カーリングは、オリンピックの正式競技になるまで実に苦難の道のりであった。カーリングは1924年から1998年の間の大会で何度も「デモンストレーション競技」にはされていたが、ついに正式な競技になり、同時に女性種目も追加された。
アイスホッケー 1998年
Atsushi Tomura via Getty Images
最初の男性の大会 1924年
ボブスレー 2002年
Getty Images
最初の男性の大会 1924年
現在は女性のボブスレーチームがある。今年、オリンピックのハードル選手であるロロ・ジョーンズがボブスレーに参加する。
スキージャンプ 2014年
Adam Pretty via Getty Images
スキージャンプはついに、女性にも冬季オリンピック大会で参加の道が開かれた。得点は、飛距離、飛型、助走距離及び風の状況に基づき与えられる。幸いなことに、女性は周知のように非常に器用だ。
ノルディック複合 採用待ち
Cultura/Manuel Sulzer via Getty Images
最初の男性の大会 1924年
ノルディック複合はクロスカントリースキーとスキージャンプを含んでいる。女性はオリンピックのクロスカントリースキーとスキージャンプには参加している。2014年にノルディック複合に参加する資格のある女性がすでに揃っている。

[(English) Translated by Gengo]

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