葛西紀明が銀メダル 7度目のオリンピック・41歳のベテラン ジャンプ男子ラージヒル

ソチオリンピックは日本時間2月16日未明、ジャンプ男子ラージヒル決勝が行われた。7回目のオリンピック出場となるベテラン、葛西紀明選手は銀メダルを獲得した。
SOCHI, RUSSIA - FEBRUARY 15: Noriaki Kasai of Japan celebrates with team mates after winning the silver medal in the Ski Jumping Men's Large Hill Individual final round on day eight of the Sochi 2014 Winter Olympics at RusSki Gorki Jumping Center on February 15, 2014 in Sochi, Russia. (Photo by Robert Cianflone/Getty Images)
SOCHI, RUSSIA - FEBRUARY 15: Noriaki Kasai of Japan celebrates with team mates after winning the silver medal in the Ski Jumping Men's Large Hill Individual final round on day eight of the Sochi 2014 Winter Olympics at RusSki Gorki Jumping Center on February 15, 2014 in Sochi, Russia. (Photo by Robert Cianflone/Getty Images)
Robert Cianflone via Getty Images

ソチオリンピックは日本時間2月16日未明、ジャンプ男子ラージヒル決勝が行われた。7回目のオリンピック出場となるベテラン、葛西紀明選手は銀メダルを獲得した。金メダルを獲得したポーランドのカミル・ストック選手との差はわずか1.3ポイントだった。

葛西は1回目139メートル(140.6ポイント)でトップと2.8ポイント差の2位に立つと、風の影響でゲートの位置が下がった2回目も133.5メートル(136.8ポイント)と大ジャンプを2本揃えて見事、銀メダルを獲得した。7度目のオリンピックで、個人種目のメダルは初めて。

伊東大貴は2回目124メートルで9位、清水礼留飛は134.5メートルで10位、竹内択は122.5メートルで13位だった。

Ski Jumping - Winter Olympics Day 8

ソチオリンピック 男子ラージヒル決勝

葛西の試合後のコメントは以下の通り。

――おめでとうございます

ありがとうございます。ノーマルヒルではメダル取れなかったんですけど、本当にメダルを取るという難しさをすごく感じていて、今日も本当にレベルが高い試合だったんで、メダルを狙ってましたけど簡単に取れると思ってなくて、すごいいろんなことが頭でぐるぐる回っていて、もう、失敗したらどうしようとか、メダル取れたらどうしようとか、たくさん頭をよぎっていて、でも、2本ともいいジャンプができたと思います。

――2本目、得点がでるまで時間がありましたね。

そうですね。でも仲間たち。ダイキ、タク、レルヒがすぐ駆け寄ってきてくれたんで、絶対にトップに立ったのがわかったので、その時点でメダルが確定ということで、非常に嬉しく思いました。

――表彰台、一人でたった気分は?

初めてですね。個人戦でメダル取ったことなかったので。まあ明日、メダルセレモニーでどんな状況になるかわからないですけど、本当に楽しみにしています。

――92年のアルベールビルの初出場以来、いろいろとルールが変わったがなんでこんなに強いんだろうと不思議でした。

僕も不思議に思っています。負けたくないという気持ちが一番、強かったですし、そして、たくさんの方に支えてもらって、お父さんお母さん、姉、妹、そして会社の方たち、ファンの方たち、ずっといままでたくさん応援してくれてるんで、その応援に応えたいな、という気持ちでした。

――本当にレジェンドに。

金メダルを取って、本当にレジェンドと呼ばれたいなと思ってたんですけど、まだまだ、目標ができたので。その金メダルという目標に向かってまた頑張りたいと思います。

――まだ続きがあるということですね。

まだ諦めずに金メダルを目指して頑張りたいと思います。

ジャンプは、飛行距離に、ジャンプ時の姿勢を評価する飛型点を加え、吹いていた風や助走を始めるゲートの位置を補正しポイントを算出。上位30人が2回目に進出し、2回合計のポイントを競うルール。

日本選手は1回目、葛西紀明が139メートルで140.6ポイントで2位、伊東大貴が137.5メートルで128.1ポイントの8位、竹内択は132.5メートルで126.7ポイントの10位清水礼留飛が130メートルを飛んで122.2ポイントの15位と、全員が2回目に進んだ。

■伊東のコメント

(2回目、厳しい条件だったが)そんな中でもしっかり飛ばないとダメですね。自分の力のなさを感じました。最低限、入賞しないとダメですね。(葛西について聞かれて)本当によかったです。自分もメダル取りたい気持ちあったんですけど、2本目飛んでダメだったんでノリさんがとれて本当に良かったです。いい先輩を持ったなとつくづく思います。

■竹内

(2回目、厳しい条件だったが)プラス8点ってここのジャンプ台来て一番の追い風だったんですけど、自分の力のなさかなと思います。(葛西について聞かれて)いやあ本当にすごいですね。かっこいいとしか言い様がないです。

■清水

状況も良かったですけど、いいジャンプできました。今はもう力を出し切ったな、やりきったなという思いです。同じ日本人の先輩が銀メダル取る瞬間に立ち会えて嬉しいです。非常に充実したいいオリンピックになっていると思いますし、チーム(団体)も残っているんで頑張りたいと思います。

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