ロシア南部の黒海リゾート地で開催されているソチ冬季五輪。同国が威信をかけて成功を目指す同大会では、プーチン大統領の姿が至るところで確認できる。
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ロシア初の冬季五輪となるソチ大会では、大統領はこれまでアイスホッケー、バイアスロン、フィギュアスケートを観戦。また、選手団を訪問したり、スポーツファンやボランティアとの写真撮影に応じるなどしている。
国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当を務めるマーク・アダムス氏は17日、「(プーチン大統領は)明らかにスポーツファンだ」とコメント。開催国の首脳によるサポートは喜ばしい、と述べた。
過去に開催された2012年のロンドン、10年のバンクーバー、06年のトリノでは、ソチ五輪のプーチン大統領に比べ、開催国の首脳が姿を見せることは少なかったという。
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ソチ五輪をめぐっては、会場をゼロから建設することや、開催の投資総額が500億ドル(約5兆1300億円)を超えるとの発表などもあり、招致が決定した2007年以来、開催能力を疑問視する見方もあった。
プーチン大統領にとって、ソチ五輪は単なるスポーツ行事ではなく、政治的また外交的な手段として重要な意味を持つ。ロシアのスポーツ当局者はロイターに対し、「ソチ大会はプーチン氏の大会だ。彼が完全にコントロールしている」と語った。
[ソチ(ロシア) 17日 ロイター]
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