シー・シェパード、日本の調査捕鯨船に信号ロケット弾を発射

水産庁は、南極海で活動している調査捕鯨船「勇新丸」など2隻が、反捕鯨団体シー・シェパードの妨害行為を受けたと発表した。乗組員にけがはなく、航行にも影響はなかったという。シー・シェパードによる妨害はこの冬3回目。
The Institute of Cetacean Research

調査捕鯨を行う財団法人・日本鯨類研究所は2月24日、南極海で活動している調査捕鯨船「勇新丸」など2隻が、反捕鯨団体シー・シェパードの妨害行為を受けたと発表した。乗組員にけがはなく、航行にも影響はなかったという。シー・シェパードによる妨害はこの冬3回目。

発表によると、南極海で23日午後5時半ごろ~24日午前0時ごろ(日本時間)、シー・シェパードは日本の捕鯨船2隻に対し、光や熱を出す信号ロケット弾を船に向けて計13回発射したほか、スクリューに絡ませる目的で船首付近に数十本のロープを投げ入れた。捕鯨船側は放水するなどして警告した。ロープが捕鯨船のスクリューに絡まり、船の一部が傷ついたという。

菅義偉官房長官は24日の記者会見で、日本の捕鯨船がシー・シェパードから妨害行為を受けたことについて、「妨害行動は極めて危険な行為で断じて許すことはできない」と強調し、さらに、シー・シェパード船の船籍国であるオランダに「実効ある措置」を申し入れたことを明らかにした。

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