韓国「辛ラーメン」中国で史上最大の売り上げ 思わぬ「追い風」とは

「辛ラーメン」などを販売する韓国企業「農心」はここ数年、目玉事業がことごとく不振だった。韓国SBS制作のドラマ「星から来た君」が中国で人気を博したために、中国で史上最大の売上げを収めた。
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「辛ラーメン」などを販売する韓国企業「農心」はここ数年、目玉事業がことごとく不振だった。2011年に売り出した「ブラック辛ラーメン」は、既存の「辛ラーメン」価格の2倍を超える1600ウォン(日本円・約154円)という高い価格も災いして、国内発売わずか4ヶ月で販売を暫定的に中止した。

2012年の価格引き上げの際には、中小小売店の不買運動にも直面した。小売り価格より卸売価格(小売店の仕入れ価格)の方が引き上げ幅が高かったためだ。

2008年には、辛ラーメンにゴキブリが混入していたり、韓国で人気のインスタント・ジャージャー麺「チャパゲッティー」に蛾が混入していたという説が流布され、消費者たちの吐き気を催した。普通の中小企業なら一度や二度は倒産してもおつりが来るほどの事件が農心に集中し、企業イメージは急落した。

これほど多くの爆弾を受けても農心は、どこからか追い風が吹いて立ち上がる幸運に恵まれている。農心は、韓国SBS制作のドラマ「星から来た君」が中国で人気を博したために、中国で史上最大の売上げを収めた。キム・スヒョンとチョン・ジヒョンがドラマでインスタントラーメンを食べるシーンが電波に乗り、中国内のラーメン販売が大幅に増加したという。

農心チャイナの2014年1~2月の売上は前年同期比38%増の3000万ドルを記録し、1999年に上海に中国法人を設立して以来、月間の売り上げとしては史上最高記録を更新した。この期間に「辛ラーメン」も900万ドルと、史上最大の売上げを記録した。

2013年にはMBCドラマ「お父さんどこ行くの」で、農心の主力商品「ノグリ」と「チャパゲッティー」を混ぜた「チャパクリ」が爆発的な人気を得た。1963年に韓国にラーメンが初めて紹介されて以来50年ぶりに、韓国インスタントラーメン市場初の2兆ウォンを突破した。

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