横田めぐみさん、死亡裏付ける情報示されず 母の早紀江さん「生存への確信は揺らいでいない」【北朝鮮・拉致問題】

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの両親、滋さん(81)と早紀江さん(78)が、めぐみさんが北朝鮮で生んだ娘のキム・ウンギョン(ヘギョン)さんと、3月10〜14日にモンゴルで面会した。
時事通信社

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの両親、滋さん(81)と早紀江さん(78)が、めぐみさんが北朝鮮で生んだ娘のキム・ウンギョン(ヘギョン)さんと、3月10〜14日にモンゴルで初めて面会した。北朝鮮による拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は16日、「めぐみさんの生存への確信は全く揺らいでいない」とする早紀江さんのコメントを発表した。

北朝鮮による拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は16日、横田めぐみさん=失踪当時(13)=の娘、キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)と面会した母、早紀江さん(78)から「めぐみの生存への確信は面会後も全く揺らいでいない」と説明を受けたことを明らかにした。会長コメントとして発表した。

(MSN産経ニュース「【横田さん孫面会】めぐみさん生存「確信揺るがず」 早紀江さん」より 2014/03/16 19:04)

横田夫妻とウンギョンさんとの面会は、過去に検討されていたが、夫妻は面会に慎重な姿勢を示してきた。今回は高齢であることも決断を後押ししたようだ。第三国のモンゴルで面会が行われたのは、北朝鮮当局と日本政府の間で調整が行われた結果と見られる。

面会には、ウンギョンさんの夫と娘が同席したという。ウンギョンさんの結婚情報はなかったため、横田夫妻のひ孫にあたる存在が明らかになったのは初めてとなる。

政府関係者によると、面会の場にはウンギョンさんの夫や、その娘とみられる人物も同伴。めぐみさんの夫である金英男氏は同席しなかった。これまで、ウンギョンさんの明確な結婚情報はなく、横田夫妻にとっても、ひ孫にあたる存在が浮上のは初めて。日本側関係者は「横田夫妻に、ひ孫にあたる存在を見せることで、情に訴え和解ムードを促す北朝鮮側の狙いが見え隠れする」と指摘した。

(スポニチ「日朝関係に新展開か?横田さん夫妻が孫と初面会 」より 2014/03/17 05:30)

横田夫妻は16日夜、「対面は、本当に奇跡的なこと」として、以下のコメントを発表した。

横田夫妻は16日夜、「ウンギョンさんとの対面は、本当に奇跡的なこと。大きい喜びですが、1つのことをきっかけに、日朝会談が何とか良く進められ、全被害者救出のためになることを切望しています」とコメントを発表した。

(日刊スポーツ「横田夫妻「奇跡的」孫、ひ孫と初対面」より 2014/03/17 08:56)

横田夫妻は17日、モンゴルでの面会の内容について記者会見を行った。

めぐみさんは、1977年11月に新潟市内で消息を絶ち、その後、拉致被害に遭ったと認定された。北朝鮮側は、めぐみさんは1994年4月に死亡したと説明。しかし、2004年に北朝鮮側が提出した、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部から別人のDNAが検出されるなど、北朝鮮側の説明には矛盾する点も多く、政府は生存しているという前提で即時帰国と納得のいく説明を行うよう求めている。

【※】横田めぐみさんの娘の名前を「キム・ヘギョン」としてきましたが、横田夫妻が「キム・ウンギョン」と呼んでおり、日本政府もウンギョンと発表したため、今後は表記を変更します。

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