Android Wearは腕時計を変えるか? Googleがスマートウォッチに参入

検索大手のGoogle社は3月18日、スマートフォン向けOS「Android」を腕時計型のコンピューター向けに改造した規格「Android Wear」を公式ブログで発表した。
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検索大手のGoogle社は3月18日、スマートフォン向けOS「Android」を腕時計型のコンピューター向けに改造した規格「Android Wear」を公式ブログで発表した。年内にはLGやASUSなど世界各国のメーカーからAndroid Wearを搭載した腕時計が発売される予定だ。

腕時計型のコンピューターは「スマートウォッチ」と呼ばれており、体に身につける「ウェアラブル」型のデバイスとして話題を集めている。2013年9月には、韓国のサムスンがGalaxy Gearを鳴り物入りで発売したものの、今のところスマートフォンほどは普及していない。今回、Google社が本腰を入れたことでスマートフォンに並ぶ新しい市場になるかどうか注目される。

Google社のブログに掲載された動画には、腕時計に話しかけてスポーツの試合結果を確認したり、音楽を再生するほか、メールに返信したり、自宅のガレージを開けたりする場面が映し出されている。Engadget日本版によると、Android Wearの4つの特徴は次の通りだ。

・必要な情報を必要なときに。位置情報などを使い、必要なときに情報や提案、アプリからの通知を表示。たとえば天気やニュース、場所に応じたショッピング情報(クーポンや割引etc)、ソーシャルアプリの更新情報、新着メッセージなど。

・音声で質問に回答。 (Googleが内製する Google Glass のように、) " Ok, Google " のキーワードに続いて質問すると、音声と画面表示で直接回答。たとえば食物のカロリーのような一般的な質問、飛行機のフライト情報、次の予定、スポーツの試合経過など。また、届いたメッセージに声で返答したり、タイマーやアラームのセット、(アプリを通じて) タクシーを呼んだりレストランの予約など、声だけで操作を完了できる。

・健康管理やフィットネス機能。 常に身につけて動きを取得できるウェアラブル端末として、健康管理アプリやフィットネスアプリとの連携。

・ほかの機器とのマルチスクリーン連携。 音声やタッチを使い、ほかの機器のリモコンや操作インターフェースに。スマートフォンを取り出さずに音声で音楽再生や操作、テレビを声で操作など。

(Engadget Japanese「Google、Androidをウェアラブルに拡張するAndroid Wear 発表。年内に各社からスマートウォッチ発売」2014/03/19 04:42)

Googleの子会社であるモトローラも3月18日、Android Wearを搭載した腕時計型デバイス「Moto 360」をブログで発表した

Moto 360は公開された写真を見る限りでは円形の文字盤に、時計針が記載されていてまるで本物の腕時計のように見えるが、モトローラによると電子メールや不在着信、カレンダーに登録した予定に関するアラートが表示されるという。もちろん、「OK Google」の音声命令にも反応。2014年夏にはアメリカで発売される。

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Moto 360画像集

Android Wearを実装したデバイスはモトローラのほか、韓国のLGとサムスン、台湾のASUSとHTC、そしてファッションブランドのFossilから出る見込みだ。

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Galaxy Gear 写真集

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