中国で「空気の缶詰」が販売される――。
中国の貴州省旅行局は3月20日に開いた記者会見で、同省の「空気の缶詰」を生産する計画を発表した。日本の富士山で売られている記念品を参考に、6月20日までに最初の成果物を製作するという。
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きっかけとなったのは、3月の全国人民代表大会での習近平国家主席の発言だ。習氏は大気汚染物質PM2.5の問題について話した際に同省の大自然について触れ、「貴州省は将来、空気の缶詰を販売できる」と述べたという。
同省の南端は日本の西表島とほぼ同緯度にあるが、省全体に「雲貴高原」が広がっており、標高1000~2000mで比較的涼しい。
一方、日本領事館の説明によると、同省は近年、中央国有企業の誘致を大規模に進めており、省内の各地で高速道路や鉄道、空港など交通インフラの整備が進められているほか、経済発展のまっただ中にある地区もあるという。
同省旅行局の傅迎春局長は、習氏が同省の自然を賞賛したとして自信を持っており、空気の缶詰の発売のほか、アウトドアスポーツやお茶、お酒、漢方薬などに、同省ブランドを拡大していくことも考えていくという。
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しかし、この空気の缶詰を冷ややかに見ている人もいるようだ。MSN産経ニュースは、同国でのインターネット上の反応を、次のように報じている。
同省は計画の具体化に向けたアイデアを公募。幹部は「富士山の成功例もあり、やる気は十分だ」と意気込むが、インターネット上では「ただの習近平へのごますり」と冷ややかな声も上がっている。
(MSN産経ニュース『中国貴州省が「空気の缶詰」製造・販売計画 「政府へごますり」の声も』より 2014/03/21 16:13)
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