調査捕鯨の中止命令 「科学目的のためとは言えない」

南極海での日本の調査捕鯨は国際法に違反するとして、オーストラリアが即時中止を求めて起こした訴訟の判決が31日、オランダの国際司法裁判所(ICJ)であった。ペテル・トムカ裁判所長は、最大1035頭の枠で実施している現在の調査捕鯨は「科学目的のためとは言えない」として、中止を命じた。事実上、日本が全面敗訴した。

南極海の調査捕鯨、中止命令 捕獲数「多すぎる」

南極海での日本の調査捕鯨は国際法に違反するとして、オーストラリアが即時中止を求めて起こした訴訟の判決が31日、オランダの国際司法裁判所(ICJ)であった。ペテル・トムカ裁判所長は、最大1035頭の枠で実施している現在の調査捕鯨は「科学目的のためとは言えない」として、中止を命じた。事実上、日本が全面敗訴した。

日本政府は、現在の捕獲枠を大幅に減らした計画書を国際捕鯨委員会(IWC)に届け出て、再開を模索することになりそうだが、IWCの半数以上は反捕鯨国で、理解を得るのは難しそうだ。

裁判は2010年5月、豪州が「日本は(調査捕鯨に名を借りて)違法な商業捕鯨をしている」と訴えて始まった。途中から反捕鯨国のニュージーランドも加わった。

(朝日新聞社提供)
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事