三陸鉄道・南リアス線が運転再開 4月6日に全線復旧

東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道の南リアス線で、最後まで運休していた釜石—吉浜間(15キロ)が4月5日、運転を再開した。6日には北リアス線の田野畑—小本間(10.5キロ)が再開し、震災から3年余りで全面的に復旧することになる。
時事通信社

東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道の南リアス線で、最後まで運休していた釜石—吉浜間(15キロ)が4月5日、運転を再開した。6日には北リアス線の田野畑—小本間(10.5キロ)が再開し、震災から3年余りで全面的に復旧することになる。MSN産経ニュースが報じた。

5日は、南リアス線で最後まで不通になっていた吉浜-釜石間の15キロが復旧。クウェート政府の支援を受け、新潟県の工場で新造されたレトロ車両が記念列車として盛駅を出発し、各駅では住民らが大漁旗や郷土芸能の虎舞などで祝福。

(MSN産経ニュース「三陸鉄道、全線再開へ 南リアス線が復旧 震災3年、地域沸く」より 2014/04/05 08:09)

三陸鉄道は、震災から5日後の2011年3月16日に一部で運行を再開し、復興の象徴にもなった。2013年に放送された、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した「北三陸鉄道」のモデルにもなり、評判を呼んだ。復旧には90億円を超える費用がかかり、その大半を国が負担し、運行区間を段階的に増やしていた。

また、クウェート政府の支援で新車両を投入。うち1両はあまちゃんの撮影で使われた「お座敷列車北三陸号」に連結され、新型お座敷列車として運転される。6日の北リアス線の再開時には、ドラマの出演者らも祝福に駆けつける予定だという。

5日は盛駅で午前11時10分に記念列車の出発式。釜石駅では虎舞などで再開を祝い、午後2時11分に記念列車のお見送りがある。

6日は久慈駅で午前10時半から運行再開セレモニーが開かれ、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の出演者らも祝福に駆けつける。宮古駅では午前9時40分に久慈から到着した記念列車の歓迎があるほか、ミニコンサートや餅まきなども企画されている。

(朝日新聞デジタル「岩手)三陸鉄道・南リアス線きょう全線再開」より 2014/04/05/03:00)

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