赤福でお家騒動、突然の社長解任 父と対立、後任は母

赤福餅で知られる三重県伊勢市の和菓子老舗「赤福」(非上場)が4月23日開いた臨時株主総会で、浜田典保社長(51)の退任を決めた。内部対立が背景にあるとみられ、事実上の解任とみられる。
時事通信社

赤福餅で知られる三重県伊勢市の和菓子老舗「赤福」(非上場)が4月23日開いた臨時株主総会で、浜田典保(のりやす)社長(51)の退任を決めた。同社によると、その後の取締役会で典保氏の母、勝子(まさこ)氏(77)を新社長に選んだ。典保氏は代表権のない会長に退いており、典保氏と経営方針をめぐる内部対立が背景にあるとみられ、事実上の解任とみられる。朝日新聞デジタルなどが伝えた。

赤福は2007年10月、「赤福」の製造年月日を偽装表示して販売していたことが発覚。社長を務めていた典保氏の父で当時会長だった益嗣氏(76)が引責辞任した。しかし益嗣氏は、依然として影響力を持ち続けていたという。

関係者によると、合理的な経営を目指す典保氏と方針に違いがみられたという。益嗣氏は24日、朝日新聞の取材に、「(典保氏の)社長教育をちゃんとしていなかったので、いろいろと問題が出てきた」と話した。

(中略)益嗣氏は社長在任時の1993年に観光商店街「おかげ横町」を完成させ、伊勢神宮・内宮の周辺を日本有数の観光地に押し上げた財界の実力者。「そりが合わない長男から赤福を取り戻したくなったのでは」と話す関係者もいる。

(朝日新聞デジタル「赤福でお家騒動、社長解任 父と対立、後任は母」より 2014/04/24 11:28)

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