【東京地震】千代田区で震度5弱 震源に近い伊豆大島より揺れた理由とは

5月5日午前5時18分ごろ、伊豆大島の近海を震源とする強い地震があり、東京都千代田区で震度5弱を記録した。東京23区で震度5弱以上の揺れとなったのは、2011年に東日本大震災が起きてから初めて。
時事通信社

5月5日午前5時18分ごろ、伊豆大島の近海を震源とする強い地震があり、東京都千代田区で震度5弱を記録した。東京23区で震度5弱以上の揺れとなったのは、2011年に東日本大震災が起きてから初めて。

揺れは日本列島各地に広がり、関東地方を中心に東北地方から中国地方の一部にかけて、震度1〜4を観測した。気象庁の発表によると、震源の深さは162キロで、地震の規模を示すマグニチュードは6.0と推定。この地震による津波の心配はないという。NHKニュースによると、午前10時現在のけが人は東京や神奈川などで合わせて17人に上っている。

震源地に近い伊豆大島が震度3なのに対し、約100km離れた東京都千代田区で震度5弱で今回の地震の最大の揺れを観測した。この理由について、専門家は「異常震域」という現象が起きたと分析している。

東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「陸側のプレートの下に沈み込んでいる太平洋プレートの内部の深いところで起きた地震だ。地震波はプレートの内部を通って遠くまで伝わりやすい特徴があるため、震源地の真上よりも離れた地域で揺れが強くなる“異常震域”という現象が起きたとみられ、揺れが広い範囲で観測された。伊豆大島近海では、これまでも地震が起きてきたが、震源が深いので今回はメカニズムが異なる」と説明しています。

(NHKニュース『専門家「”異常震域”現象が起きたか」』2014/05/05 07:18)

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