国立競技場ファイナルイベント 陸連に怒られた瀬古監督から夕日に向かうブルーインパルスまで【画像・動画】

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて改築に入る東京の国立競技場で5月31日、利用の最終日を記念するファイナルイベント「SAYONARA 国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE」が始まった。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて改築に入る東京の国立競技場で5月31日、利用の最終日を記念するファイナルイベント「SAYONARA 国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE」が始まった。

■日本選手で初めてウイニングラン=瀬古利彦さん

午前中は、一般ランナーが思い思いに場内をランニング、ウオーキングできる「リメンバー・ラン」などを実施。約2000人の市民ランナーが集まったという。

DeNA陸上部で監督を務める瀬古利彦さんは、有森裕子さんや宗茂さん・猛さんらとトークショーに出演。瀬古さんは、1981年の8カ国陸上で優勝したときのことを、次のように話した。

国立競技場の思い出として、瀬古さんは日本最高記録(当時)で優勝した83年の東京マラソンとともに、1万メートルで優勝した81年の8カ国陸上を挙げ、「優勝した後、日本選手で初めてウイニングランをした。8万人の観客に向けて投げキスをしたら、日本陸連から『派手なことをやるな』と怒られた。今では笑い話として、いい思い出です」と振り返った。

(サンスポ「さよなら国立競技場 有森さん、瀬古さんら参加しイベント始まる」より 2014/05/31 12:19)

■サッカー ラモス瑠偉「ここで負けた試合は少ない」

午後4時からは、日本サッカー界を沸かせた往年の名選手たち男女が集結。「LEGEND BLUE」と「LEGEND WHITE」の男女混合2チームに別れ、20分ハーフの試合「レジェンドマッチ」を行った。

試合は前半7分、LEGEND BLUEの中山雅史さんがゴールキーパーの下を抜くシュートで流し込むと、LEGEND WHITEは前半15分、日立製作所の松永章さんが取り返し、そのまま1−1の引き分けで終了した。

中山さんにパスを送ったラモス瑠偉さんは、国立競技場について次のように話した。

ラモス瑠偉さんは「ここでもうプレーできないのは寂しい。ここで負けた試合は少ないし、大きなタイトルをたくさん取れた。入っただけでエネルギーを感じるし、視野が広くなって一気にいろんなところが見えてくる所だった。大好きなスタジアムだった」と感慨深い様子で話していました。

(NHKニュース『国立競技場最後の日 名選手が競演』より 2014/05/31 19:49)

■ラグビーレジェンド

午後6時10分からはラグビーのレジェンドマッチ。早稲田大学OBと、明治大学OBが戦った。

■ブルーインパルス、1964年の東京五輪でも連帯飛行

17時35分からは、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」飛行展示を実施した。ブルーインパルスは、1964年の東京オリンピックの開会式で、五輪のマークを描く飛行を行っている。

この日は十字を型どった「グランドクロス隊形」や、リーダー機の後ろに5機が平行になって続く「リーダーズベネフィット隊形」などの飛行を行い、会場を沸かせた。

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