「小保方晴子氏、悲しみのどん底にある」三木秀夫代理人一問一答

理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが、STAP細胞の主論文の撤回に同意したことについて、代理人の三木秀夫弁護士が4日午後、大阪市内で会見した。
時事通信社

「小保方氏、検証参加のため撤回同意」 代理人一問一答

理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが、STAP細胞の主論文の撤回に同意したことについて、代理人の三木秀夫弁護士が4日午後、大阪市内で会見した。主な一問一答は次の通り。

――論文の撤回の同意について。

報道されているアーティクル論文(主論文)について、小保方が撤回への同意書をほかの共著者の方に出したということを本人から確認を取った。ただし現時点で早々と公表されてしまったことに深く傷ついている。

同意に至った理由だが、様々な精神的圧力を受け続けているため判断能力が低下している、そういうなかで同意せざるを得ないような状況に追い込まれていることがうかがえる。特に懲戒委員会の手続きが進むなか、(理研の)野依(良治)理事長の撤回勧告という重圧もあり、STAP細胞の検証実験参加のためには応じざるをえないという心理的状況にあったものと思われる。現在彼女は悲しみのどん底にある。

彼女は現在、共著者の方々に多大なご迷惑をかけていることを心からおわびするとともに、これまで応援してくださった方に誠に申し訳ないという気持ちを述べている。弁護団としては、彼女を守りきれなかったことについては非常に悔やんでいる。しかし、STAP細胞が存在するという事実は変わらない。今後は静かな環境のもとで、まずはSTAP細胞の検証作業に加わるなどして証明を果たせるよう進めていきたい。

――小保方さん自身が、検証実験に参加するためには同意せざるを得ないと言ったのか。

そういうことも判断のひとつにあったということは、会話の中で聞き取ることができた。

――同意書の成立は争わない?

彼女がそういう判断を残念ながらした。彼女の苦渋の判断について、現時点で責めたりということはしていない。

――苦渋の決断とはなにをさすか。

本意ではないということ。本当の気持ちではない、それに近いことを言っていた。

――小保方さんはSTAP細胞があるということについては。

変わっていない。私の方から、疑義が特にもたれている(レター論文の)部分、STAP細胞の存在と矛盾することはないですよねと聞き、「まったくそれは関係ありません」と(返事があった)。

(朝日新聞社提供)

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