大島優子、AKB48卒業ライブでメンバー263人と「最後の握手会」

AKB48・大島優子(25)の“2ヶ月越し”のリベンジとなる卒業コンサートが8日、東京・味の素スタジアムで行われた。メンバーとファンの「ヘビーローテーション」の大合唱のなか、バラの花で覆われたブランコで推定30メートルの高さまで上がった大島は、宙から隅々のファンにあいさつ。メンバーのいるメインステージから約100メートル先の反対スタンドのドアに消えていくと「私は本当にAKB48が大好きです。みんな、行ってきまーす!」と絶叫。メンバーは「行ってらっしゃーい!」と明るく送り出した。
時事通信社

大島優子、AKBは「人生の宝物」

AKB48・大島優子(25)の“2ヶ月越し”のリベンジとなる卒業コンサートが8日、東京・味の素スタジアムで行われた。メンバーとファンの「ヘビーローテーション」の大合唱のなか、バラの花で覆われたブランコで推定30メートルの高さまで上がった大島は、宙から隅々のファンにあいさつ。メンバーのいるメインステージから約100メートル先の反対スタンドのドアに消えていくと「私は本当にAKB48が大好きです。みんな、行ってきまーす!」と絶叫。メンバーは「行ってらっしゃーい!」と明るく送り出した。

定刻から10分過ぎの午後5時10分。3月30日に強風と雷雨による荒天のため中止された東京・国立競技場公演の代替公演がスタートした。空には一面グレーの雲が垂れ込めていたが、5日の梅雨入りから降り続いていた雨もやみ、高橋みなみ(23)は「国立の借りを返しに来たぞー!」と絶叫。大島は「国立から2ヶ月、毎日祈ってた。バッチリだよ、お天道様」と曇り空にOKサインを出し、「雨が降らないだけでもありがたい」としみじみ喜んだ。

ソロで歌った「あなたがいてくれたから」の曲中のセリフでは「あなたと私が作り上げて見てきた景色は あなたの宝物になりましたか 私にとっては一生の宝物です」と情感を込めて伝えると、頬に涙。峯岸みなみ(21)から「優子にとってAKBとは?」と聞かれたときにも「私の人生の宝物です」と言い切り、胸を張った。

「After rain」では2階スタンドをトロッコで回り、ファンとハイタッチ。夜空を見上げ「みんな見てー? 月が出てるの! ありがとね~」と客席に呼びかけたが、皮肉にも同じく歌詞に雨が出てくる「1994年の雷鳴」から雨が降りだし、そこからは雨模様に。大島が「天気もエンターテイナーですね」というように、最後まで雨が話題を振りまいた。

アンコールでは、2期生で同期の秋元才加(25)、野呂佳代(30)、河西智美(22)、増田有華(22)ら卒業生9人も駆けつけた。同チームの象徴的な公演曲「草原の奇跡」のイントロが流れると、2006年4月1日のAKB48劇場デビューからチームK一筋だった大島を送り出すため、チームカラーの緑のペンライトが一斉に点灯し、グラウンドとスタンドが一面、草原と化した。

「支え」の間奏では、この日出演したメンバーのうち263人と最後の“握手会”。誰よりも多くのファンと握手を交わしてきた大島は、メンバー一人ひとりにも「ありがとう」「頑張ってね」「応援してるからね」と声をかけ、約20分にわたって別れを惜しむと「メンバーは仲間以上の家族のような存在。この家族に入れてよかった。そして、私を見つけて応援してくださった皆さん、私に出会ってくれてありがとうございました」とファンに語りかけた。

全44曲中28曲を歌い、7万人に送り出された大島は、あす9日、「心のホーム」という収容人数250人のAKB48劇場(東京・秋葉原)で行われる卒業公演をもってグループを巣立つ。

大島優子「私の人生の誇り」 卒業セレモニーのスピーチ全文

AKB48・大島優子の卒業セレモニーが8日、東京・味の素スタジアムで行われた。アンコール3曲目の「支え」でこの日出演したメンバー総勢263人と握手を交わすと、すすり泣きしながらも客席を埋め尽くした7万人のファンに感謝の思いを伝えた。以下、スピーチ全文。

きょうは『大島優子卒業コンサート』というタイトルでコンサートさせてもらって。まさか自分の名前がタイトルに入るなんて思ってもみないことで。だから、皆が私のためにてるてる坊主を作ってくれたり、天気を祈ってくれたり、たくさんの思いが詰まっていると思うと、こんなにたくさんの人に出会えたことが私の人生の誇りです。

AKB48に入って、私は何かに飛び抜けているわけではなく器用貧乏としてやってきました。一番大切にしてきたことは感謝の気持ちと隣にいるメンバーを大切にすることです。AKBにはたくさんのメンバーがいて、みんな仲間以上に家族のような存在です。このメンバーの家族に入れて本当に良かったと思います。

私を見つけてくれた皆さん、私に出会ってくれた皆さん、本当にありがとうございます。この8年間を思えば、何でも乗り越えられると思います。それほど、勇気と力を与えてくれました。AKB48は、今以上にもっともっと大きなグループになってみんなに愛されるよう願っています。

全国の皆さん、雨を止めてくださってありがとうございます。そして、今後もAKB48をよろしくお願いします。でも、一つお願いがあります。AKBへの一推しはそれぞれあってもいいんですけれど、芸能人の一推しは? (会場から「優子ー!」)って言い続けてほしいので、ずっと推しメンでお願いします。

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