民主党の蓮舫元行政刷新相や芝博一元官房副長官ら参院議員約10人は6月18日、海江田万里代表と国会内で面会し、代表辞任を要求した。現体制では2015年の統一地方選を戦えないなどとしており、代表選も2015年9月の任期満了を待たずに前倒しで実施するべきだと訴えた。
海江田代表に対しては、5月にも玄葉光一郎前外相が会談して今夏の辞任を促していたほか、6月18日には岸本周平氏ら民主党若手議員が、代表選の立候補要件を緩和するよう大畠幹事長に申し入れるなどの動きがあり、今後「海江田おろし」が進む可能性もある。MSN産経ニュースなどが報じている。
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蓮舫氏らは「今の体制では持たない。来春の統一地方選はぼろぼろになる。党のため決断してほしい」と代表辞任を迫った。海江田氏は応じない考えを強調した上で、代表選の前倒しも検討していないと伝えた。
前原誠司前国家戦略担当相は18日夜、都内で自身のグループの会合を開き「今のまま統一選、次の総選挙に向かえば、多くの国民の支持は得られない」と述べた。海江田氏の続投に難色を示したとみられる。
(MSN産経ニュース「蓮舫氏らが代表辞任要求 海江田氏は拒否」より 2014/06/18 23:55)
海江田氏は2013年の参議院選挙のあと、「1年後までに結果が出ていなければ、恥を忍んで代表の立場をお願いすることはない」と述べていたが、現在党内からは「党勢が回復していない」などの不満が出ている。海江田氏は20日に予定されている同党の両院議員総会で、これまでの取り組みを説明し、党運営に理解を得たい考えだという。
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