セクハラやじ問題、鈴木章浩都議以外の発言者は特定しないまま幕引きか

塩村文夏・東京都議へのセクハラやじは、うやむやのまま、幕引きを迎えることになりそうだ。
安藤健二

塩村文夏・東京都議へのセクハラやじは、うやむやのまま、幕引きを迎えることになりそうだ。

東京都議会の都議会運営委員会は6月24日、定例会最終日となる25日の本会議で、今後の再発を防止し、議会の信頼回復を目指す決議を採択することを決めた。しかし、各会派間の調整がつかなかったため、3案が提出されることになった。

今回の問題では、既に自らが「早く結婚した方がいい」とヤジを飛ばしたことを認めた鈴木章浩議員以外にも、複数のやじが飛んでいたとの指摘がある。決議では、最大会派の自民党らが共同提出する案が可決される見通しだが、鈴木議員以外のやじへの対応については触れられていない。毎日新聞などが報じた。

25日に提出される3種類の案は、共産の案が最も厳しく、みんな・民主の案も他のヤジの発言者を特定するよう求めている。可決される見通しの自民党などの案は、信頼回復、再発防止に努めるとするのみ。

(毎日新聞「東京都議会:ヤジ発言者は1人だけか 25日幕引き決議」より 2014/06/25 00:23)

塩村議員は24日、「これですべて終わってしまうのは、少し怖い気はやっぱりします」と述べていた。塩村議員は記者会見でも都議会の対応に対し、「問題を大きくしたくないんだという印象を受けた」と指摘。「発言したのは1人だけではない。再発防止のため名乗り出てほしい」と訴えた。

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