弾道ミサイル、北朝鮮から2発 500km飛び日本海に着弾

北朝鮮が6月29日午前5時ごろ、短距離弾道ミサイルとみられるものを2発を、日本海の公海上に発射した。

韓国軍参謀本部は、北朝鮮が6月29日午前5時ごろ、短距離弾道ミサイルとみられる発射体を2発を日本海の公海上に発射し、およそ500キロ飛んで日本海に着弾したと発表した。時事ドットコムなどが報じた。

スカッドミサイルとみられる。午前4時50分(日本時間同)と同58分、東海岸から東方向に発射した。飛行距離は約500キロとみられ、韓国軍は追加発射の可能性に備え、警戒を強めている。

(時事ドットコム「短距離弾道ミサイル発射=北朝鮮が日本海に2発」より 2014/06/29 09:45)

中国の習近平国家主席は7月3日に、就任後初めて韓国を訪問し、パク・クネ大統領と首脳会談を行う予定だ。これは国家主席としては初めて、北朝鮮よりも先の訪韓となり、核開発を続ける北朝鮮に対し、中国は韓国との関係を重視する姿勢を示すねらいがあるとみられている。聯合ニュースによると、北朝鮮の今回のミサイル発射は、「注目を集めるための一種の『武力示威』」との見方を示したという。

ミサイル発射を受けて安倍首相は、アメリカや韓国などと連携をして情報収集・分析に努めることや、航空機・船舶等の安全確認を徹底すること、迅速・的確な情報提供を行うことなどを指示した。

日本と北朝鮮は7月1日、拉致被害者などの再調査に関する政府間協議を開催する予定だ。小野寺五典防衛相は29日午前、防衛省・自衛隊の幹部を集めた会議の後、記者団に対し「せっかく日朝政府間協議で、北朝鮮に対してさまざまな交渉ができつつある中での今回の発射というのは、決して北朝鮮のためにもならない」と述べ、北朝鮮を非難した。

北朝鮮は26日にも弾道ミサイルを発射したが、小野寺防衛相は、日朝協議に影響しないという考え方を示していた

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