ベネッセの顧客情報、2070万件漏洩か 「進研ゼミ」など

ベネッセが760万件の顧客情報が漏洩したと発表した。最大約2070万件に増える可能性がある。社員ではない内部関係者が持ちだした可能性が高いという。

通信教育大手のベネッセコーポレーションは7月9日、760万件の顧客情報が外部に漏洩(ろうえい)したことを確認したと発表した。さらに漏洩は、最大で約2070万件に増える可能性があるとしている。

漏洩があったのは、通信教育「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」、「ねこのきもち」などが対象で、サービスを利用している子供や保護者の名前や住所のほか、電話番号、子供の性別や生年月日などが含まれる。クレジットカード番号や、成績情報などは漏洩がなかった。

ベネッセによると、通信教育事業を行うIT事業者からのダイレクトメールが、6月26日以降、ベネッセの顧客に多数届いていることがわかり情報漏洩が発覚。何らかの方法で外部の名簿事業者に情報が持ち出されていたことがわかった。

顧客情報データへのアクセス履歴等を調査した結果、外部からの不正アクセスによるものではなかったという。ベネッセは、社内データベースにアクセスできる権限を持つ社員以外の内部者が関与した可能性が高いとしており、警察も捜査を開始しているという。

原田泳幸・会長兼社長は9日、都内で開かれた緊急の記者会見で「多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。全精力を傾けて解決に向けてリーダーシップを図っていきたい」と謝罪した。

ベネッセは新規販売促進活動について、情報セキュリティ専門会社による監査で安全性が確認されるまで停止するとしており、ベネッセからと誤認させるようなダイレクトメールやしつこい勧誘や詐欺まがいの電話などには十分注意するよう、呼びかけている。

この問題に関する問い合わせは、ベネッセの専用窓口(フリーダイヤル:0120-924721)で受け付ける。土日も含め、午前10時から午後9時まで対応するという(7月9日は午後8時まで)。

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