イタリアのベルルスコーニ元首相(77)が未成年買春と職権乱用の罪に問われた裁判で、伊北部ミラノ高裁は7月18日、逆転無罪判決を出した。2013年6月の1審は、求刑の禁錮6年を上回る禁錮7年の有罪判決だった。毎日新聞などが報じた。
裁判長は買春疑惑は「犯罪にはあたらない」と述べた。判決理由は後日開示されるが、元首相が在任中の2010年、私邸パーティーに招いたモロッコ人女性ダンサー(当時17歳)について18歳未満との認識がなかったと判断したとみられる。
その後、窃盗容疑で捕まったダンサーを元首相が警察に保釈させた件での職権乱用もなかったと結論づけた。
(毎日新聞「ベルルスコーニ元首相:買春と職権乱用罪で逆転無罪判決」より 2014/07/18 21:40)
ベルルスコーニ元首相との関係が疑われたモロッコ人女性ダンサー
イタリアの裁判制度は3審制。検察側は上訴する方針という。
ベルルスコーニ氏は2013年8月、別の脱税事件で既に実刑判決が確定。議員資格をはく奪され失職しており、今回の無罪判決で政界への影響力が直ちに回復することはないとみられる。
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