広島に原爆投下の「エノラ・ゲイ」、最後の生存者が死去 セオドア・バンカーク氏、93歳

1945年8月6日に広島に原爆を投下した米爆撃機B29「エノラ・ゲイ」の搭乗員で唯一生存していたセオドア・バンカーク氏が28日、ジョージア州の高齢者施設で死去した。93歳だった。メディアが伝えた。
Reuters

[29日 ロイター] - 1945年8月6日に広島に原爆を投下した米爆撃機B29「エノラ・ゲイ」の搭乗員で唯一生存していたセオドア・バンカーク氏が28日、ジョージア州の高齢者施設で死去した。93歳だった。メディアが伝えた。

バンカーク氏は、世界で初めて核爆弾を投下したエノラ・ゲイの航法士だった。同氏はその後のメディアの取材に、原爆が爆発するのを目にし、二度と使用されるのを見たくないと思ったと発言。ただ、原爆が使用されなければ、その後の日本への被害はもっと甚大になっただろうとも述べた。

ペンシルベニア州出身のバンカーク氏は欧州が任地で、原爆投下後の長崎も訪れた。戦後は化学工業を学び、デュポンの幹部にもなった。

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