イラクのマリキ首相は14日、続投を断念すると述べ、退陣を表明した。国内外の退陣圧力に屈した形。マリキ氏は、次期首相候補に指名されたハイダル・アバディ氏に対する支持を表明した。
マリキ氏は、アバディ氏や、シーア派の政治家が脇に控える中、国営テレビで「政治的プロセス、新政権発足に向けた動きを進展させるため続投を断念し、アバディ氏への支持を表明する」と述べた。
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マリキ氏の退陣表明を米政府は歓迎。
ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は声明で「今日、イラク国民は、国家結束に向け大きな前進を図った。マリキ首相が、憲法に則った新政権成立に向けアバディ氏を支持することを決断したことを称賛する」と表明した。
多くのイラク要人や他の国々もアバディ氏を支持していると指摘し「イラクが新たな道筋をつけ、『イスラム国』の脅威に結束して対抗すると期待できる、勇気づけられる展開」と述べた。
その上で「米国は引き続き、イラク、イラクの人々との強いパートナーシップにコミットしている」と表明した。[バグダッド/エドガータウン(米マサチューセッツ州) 14日 ロイター]
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