【タイ乳幼児保護】日本人男性が「父」の代理出産16人に

タイで日本人男性が代理出産でもうけたとされる多くの乳幼児が見つかった問題で、タイ警察は8月15日、渦中の日本人男性(24)が代理出産でもうけたとされる子どもの数が新たに1人増え16人にのぼることを明らかにした。
EPA時事

タイで日本人男性が代理出産でもうけたとされる多くの乳幼児が見つかった問題で、タイ警察は8月15日、渦中の日本人男性(24)が代理出産でもうけたとされる子どもの数が新たに1人増え16人にのぼることを明らかにした。

問題が発覚したのは6日、バンコク市内の日本人男性が所有するマンションの部屋で身元が確認できない乳幼児9人が保護され、タイ警察当局は人身取引などの犯罪性がないかどうか捜査を開始した。12日にはこの男性が関わった代理出産によると見られる乳幼児がさらに6人いることがわかった。このうち2人はバンコクの病院で発見されたが、残る4人は男性がカンボジアに連れ出したとみられている

15日に存在が明らかになった16人目の乳幼児も含め、現在タイ国内にいる12人の乳幼児についてはDNA鑑定で父親が同一人物であることを示す鑑定結果が出ているという。朝日新聞デジタルが報じた。

国家警察庁、首都圏警察本部などがこの日、合同捜査会議を開いた後、記者会見。16人目の乳児についての詳細は明らかにしなかったが、この乳児を含み、現在タイ国内にいる12人の乳幼児についてはDNA鑑定で父親が同一人物であることも確認できたという。

すでにタイを出国した4人は全員カンボジアにおり、最近、日本人男性の親族が乳幼児の養育状況を示す写真を警察に送ってきたという。4人のうち1人はインドからタイを経由してカンボジアに入国した。

(朝日新聞デジタル『日本人男性「父」の代理出産、計16人 タイ警察が会見』より 2014/08/15 21:12)

タイ警察は15日の記者会見で、カンボジアに出国した4人の乳幼児の安否を確認するため、近く捜査員らを派遣する方針を明らかにした

■日本人男性「100〜1000人の子どもをもうける計画」 動機は?

代理母を紹介した「ニュー・ライフ・グローバル・ネットワーク」のマリアム・ククナシビリ氏は時事ドットコムの取材に応じ、男性が「100人〜1000人の子供をもうける計画だ」と話し、さらに代理母を紹介するよう依頼していたことを明かしたという。

この男性にタイで代理母を仲介した「ニュー・ライフ・グローバル・ネットワーク」共同創設者のグルジア人、マリアム・ククナシビリさんが電話取材に応じた。それによると、男性に2人の代理母を紹介し、昨年、双子を含む3人の子供が生まれた。

ところが、同時期に男性が別のクリニックでも代理出産で3人の子供をもうけようとしていたことが判明。ククナシビリさんは男性本人に会ったことはなかったが、その後も男性はククナシビリさんのスタッフに「毎年10~15人の子供が欲しい」「100~1000人の子供をもうける計画だ」と話し、さらに代理母を紹介するよう頼んだ。

(時事ドットコム『「100~1000人の子」計画=邦人男性が代理出産で-「世界への善行」・タイ』より 2014/08/14 22:06)

男性は動機について「世界のために私ができる最善のことは、たくさん子供を残すことだ」と話したという。

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