龍虎さん死去、家族とハイキング中に神社で倒れる 元小結、タレント

大相撲元小結でタレントの龍虎さんが8月29日、循環器疾患のため静岡県掛川市の病院で死去した。
時事通信社

大相撲のでタレントの龍虎(りゅうこ、本名・鈴木忠清=すずき・ただきよ)さんが8月29日、循環器疾患のため静岡県掛川市の病院で死去した。73歳。家族とのハイキング中に倒れたという。日刊スポーツなどが報じた。

都内の自宅前で取材に応じた妻の貴子さん(53)によると、歩き遅れて追いついてこない龍虎さんを不審に思った貴子さんが、呼びに戻ったところ、倒れている龍虎さんを発見。長女珠子さん(21)長男規裕さん(20)が心肺蘇生措置を施し、救急搬送されたが、意識が戻ることはなかった。

龍虎さん家族は29日朝、同市内を訪れていた。久々の家族旅行で、貴子さんは「朝は5時半に起きて、車を出したり、楽しそうでした」。過去に心筋梗塞を患っていたが、最近は体調も良さそうだったといい、「異変に気付いてあげられず、心残りです。優しく、昔風で温かい人でした。あまりに突然で帰って来てくれるような気がして…」と涙ながらに語った。

(日刊スポーツ「龍虎さん急死 家族旅行…神社で心肺停止」より 2014/08/31 08:06)

龍虎さんは1941年に東京都で生まれた。1957年初場所に花籠部屋から初土俵、1968年の春場所で新入幕を果たした。突っ張りを武器とし、小結を最高位に、1975年夏場所で引退した。

龍虎勢朋(時事)

北の湖(右)を突き落としで破る龍虎=東京・蔵前国技館(撮影日:1974年09月21日)

1976年には「龍虎」という芸名でタレントに転身。「暴れん坊将軍」や「太陽にほえろ」などのドラマに出演したほか、TBS系の料理番組「料理天国」に“試食人”としてレギュラー出演して人気に。角界引退後にタレントへ転向したパイオニアだった。

妻の貴子さんは、龍虎さんのことを次のように振り返った。

「主人としては優しい。弱い優しさではなく、厳しいところもありますが、昔風で温かい人でした。子どもに対しては子煩悩でした。子どもが遅くなったら、一緒に迎えに行くし、何か(行事)があったら参加する。野球の応援にも、恥ずかしがらずに行ってくれました。家の中では誰にでも優しい人でした」

(日刊スポーツ『龍虎さん妻、夫へ「たくさん感謝」伝えた』より 2014/08/31 06:03)

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