【エボラ出血熱】ヨーロッパでの感染拡大、WHO局長「避けられない」

世界保健機関(WHO)のヤカブ欧州事務局長は7日、 欧州でエボラ出血熱感染拡大はほぼ避けられないとの見方を示した。ただ欧州では対策は十分に整っているとし、現時点で感染地域からの入国規制を導入する必要性はないとした。
ロイター

世界保健機関(WHO)のヤカブ欧州事務局長は7日、 欧州でエボラ出血熱感染拡大はほぼ避けられないとの見方を示した。ただ欧州では対策は十分に整っているとし、現時点で感染地域からの入国規制を導入する必要性はないとした。

前日にはスペインでアフリカ大陸以外が感染場所とみられる初めてのエボラ熱感染者を確認。感染者は看護師で、アフリカのリベリアとシエラレオネでエボラ熱に感染した後に搬送された患者2人の治療に当たっていた。

ヤカブ事務局長はロイターの電話インタビューに対し、感染拡大は「避けられない」と指摘。「こうした事態は想定していた。欧州のどの地域でも起こり得ると予想していたため、今回はスペインで発生したが、特に驚くべきことではなかった」と述べた。

同事務局長は、現時点では感染が拡大している西アフリカからの渡航者の入国規制を導入する必要性はないと見ているとしたが、将来的に検討する可能性はあると指摘。「米国はこうした規制を検討している。欧州ではまだ導入されていないが、感染がどのように拡大するかによる」と述べた。[ロンドン 7日 ロイター]

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