セウォル号の行方不明者捜索、209日ぶりに打ち切り 韓国政府が決定

300人以上の死者・行方不明者を出した韓国の大型旅客船「セウォル号」沈没事故で、韓国政府は、11月11日で行方不明者の捜索を打ち切ると発表した。
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300人以上の死者・行方不明者を出した韓国の大型旅客船「セウォル号」沈没事故で、韓国政府は、11月11日で行方不明者の捜索を打ち切ると発表した。

この日の関係閣僚会議で決まった。乗船していた476人のうち、295人の死亡が確認されたが、まだ9人の行方が分かっていない。4月16日の事故発生以来、ダイバーによる現場付近の捜索が続いていたが、209日ぶりに打ち切られることになる。

聯合ニュースによると、政府の事故対策本部長を務めるイ・ジュヨン海洋水産部長官は「もう行方不明者が見つかる可能性がほとんどないだけでなく、安全について現場の懸念が高まり、ダイバーの捜索に限界がある。無理に捜索を続けた場合、新たな犠牲者が出る恐れがあるというのが現場関係者と専門家の共通意見」とした。沈没した船の客室が崩壊する危険があるほか、冬になると水温が下がることを考慮した。

長官は「最後の1人まで探し出すという約束を守れず捜索を終了することが残念で申し訳ない」とした。

一方、これまで捜索継続を求めてきた行方不明者家族でつくる「対策協議会」は、捜索終了を受け入れることを決めたと、11日付の韓国紙各紙が報じた

午後には船長への一審判決が言い渡される。

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